難病の治療は、一度で終わらず、年単位で続きます。そのため医療費の備えは、今月の支払いをどうするかだけでなく、この先の何年かをどう持ちこたえるかの問題になります。公の制度、貯めてきたお金、家族の助け、借入。どれをどの順番で使うかで、治療を続けられる期間が変わります。四つの出どころの特徴と、順番の決め方を整理します。
四つの出どころ
返す必要のあるものと、ないものに分かれます。
| 公の制度 | 医療費の助成、高額療養費、傷病手当金などです。 |
|---|---|
| 貯金 | これまでに貯めてきた預貯金や、使える保険です。 |
| 家族の助け | 家族や親族からの、お金や手間の助けです。 |
| 借入 | 金融機関や貸し手から借りて、あとで返すお金です。 |
返す必要のないものから先に使い、借入は最後に置きます。手続き全体の見取り図は春日井でお金を借りるにあります。
公の制度で足りない部分
制度を使っても、自己負担は残ります。
| 上限 | 助成の月ごとの自己負担の上限額は、所得で決まります。 |
|---|---|
| 対象外 | 入院時の食事代や差額ベッド代は、対象外のことが多くあります。 |
| 通院 | 病院までの交通費は、助成の対象になりません。 |
| 期間 | 治療が続く限り、毎月の自己負担は続きます。 |
制度の外に残る費用を、先に洗い出しておきます。
貯金の使い方
全部を医療費に回さず、守る分を決めます。
| 生活費 | 数か月分の生活費は、手を付けずに残します。 |
|---|---|
| 医療費 | 通院で毎月必ず出る分を、別の口座に分けます。 |
| 保険 | 入院保険や、医療保険の給付を、確かめます。 |
| 学資 | 子どもの教育費の積立は、できるだけ崩しません。 |
貯金を使い切ると、急な悪化に備えられません。
家族の助けの形
お金だけが助けではありません。
| 付き添い | 通院の付き添いや送迎を、分担できます。 |
|---|---|
| 手続き | 申請や更新の書類づくりを、手伝えます。 |
| 家事 | 体調の悪い日の家事を、引き受けられます。 |
| 資金 | 費用の一部を、家族が負担する形もあります。 |
助けの形を、家族で話し合って決めます。
借入を使う場面
制度と貯金で足りない、短い期間に限ります。
| つなぎ | 助成や払い戻しが入るまでの、短い期間です。 |
|---|---|
| 一時 | 診断直後など、一度に重なる出費です。 |
| 収入減 | 休職で収入が落ち込んだ時期です。 |
| 比較 | 借りる先は、条件を並べてから選びます。 |
借りる目的を、紙に書き出してから申し込みます。
返せる額から逆算する
返済の負担を、先に見積もります。
| 毎月 | 毎月の返済が、収入のどのくらいに当たるかを見ます。 |
|---|---|
| 期間 | 治療が続く期間と、返す期間を並べます。 |
| 変動 | 収入が変わる可能性を、織り込みます。 |
| 余裕 | 返済のために、通院を減らさないようにします。 |
治療を続けられる範囲で、借入の額を決めます。
家計の記録のつけ方
医療費と生活費を分けて、記録します。
| 医療費 | 診察、薬、交通費を、月ごとに記録します。 |
|---|---|
| 受取 | 助成や払い戻しで入った額を、書き留めます。 |
| 残高 | 貯金と借入の残高を、毎月確かめます。 |
| 見直し | 三か月ごとに、計画を見直します。 |
記録が、次の判断の材料になります。
仕事と収入を守る
収入が落ちないようにする手立てがあります。
| 相談 | 職場に、勤務の調整を相談できる場合があります。 |
|---|---|
| 支援 | 難病の方の就労を支える窓口があります。 |
| 手当 | 傷病手当金など、収入を補う制度があります。 |
| 休職 | 休職の前に、制度を確かめます。 |
収入を守ることが、借入を減らす近道です。
進める順番
助成から先に確かめ、借入は最後にします。
| 一 | 助成、高額療養費、傷病手当金を、確かめます。 |
|---|---|
| 二 | 貯金で払える範囲を決め、守る分を残します。 |
| 三 | 家族の助けの形を、話し合います。 |
| 四 | 不足が残る分だけを、借入で補います。 |
比べる軸は春日井の借入先の選び方に、窓口は春日井のローンサービスに、返済額の試算は借金の金利計算に、公の窓口は春日井の公的融資にあります。
よくある質問
難病の医療費は、どこから出すのがよいですか?
公の制度、貯金、家族の助け、借入の順に考えます。返す必要のないお金から先に使い、不足が残る分だけを借ります。
助成があっても、費用が残るのはなぜですか?
月ごとの自己負担の上限額があり、入院時の食事代や差額ベッド代、通院の交通費は対象外のことが多いためです。
貯金は、全部使ってよいですか?
おすすめしません。数か月分の生活費は手を付けず、通院で毎月出る分は別の口座に分けて、備えを残します。
家族は、お金のほかに何ができますか?
通院の付き添いや送迎、申請や更新の書類づくり、体調の悪い日の家事を、引き受けられます。
借入を使うのは、どんなときですか?
助成や払い戻しが入るまでの短い期間、診断直後に出費が重なる時期、休職で収入が落ち込んだ時期などです。
借りる額は、どう決めますか?
毎月の返済が収入のどのくらいに当たるか、治療の続く期間と返す期間、収入が変わる可能性を見て決めます。
収入を守る方法はありますか?
職場への勤務の調整の相談、難病の方の就労を支える窓口、傷病手当金などがあります。休職の前に制度を確かめます。
進める順番を教えてください。
助成と高額療養費と傷病手当金を確かめ、貯金で払える範囲を決め、家族の助けを話し合って、不足が残る分だけを借入で補います。
本ページの内容は一般的な説明であり、制度の対象や上限、税の扱いは、病名や所得、個々の事情によって異なります。窓口や専門家に確かめてください。
春日井市の地図
春日井市は愛知県北西部の市で、区がありません。難病の医療費助成の相談は主治医と病院の相談室、申請の窓口は保健所、生活費の貸付は市の社会福祉協議会、契約や貸し借りのもめごとは消費生活センターが受け付けます。