冬の4か月、毎月5万円ずつ足りないとします。12月に20万円をまとめて借りて3月末に返すと、利息は11,934円。必要になった月ごとに5万円ずつ借りれば7,422円です。差は4,512円、37.8%少なくなります。同じ20万円を同じ日に返しても、借りた日が違えば利息は変わる。札幌のように支出が特定の季節に寄る地域では、この差が毎年出ます。
まとめて借りるか、必要な月に借りるか
12月から3月まで、毎月5万円が足りない見込みだとします。合計20万円。返すのはどちらも3月末とします。
| 借り方 | 利息 |
|---|---|
| 12月1日に20万円をまとめて | 11,934円 |
| 毎月1日に5万円ずつ4回 | 7,422円 |
| 差 | 4,512円 |
実質年率18.0%、日割り。12月1日から3月末までを121日として計算しています。
必要になった月に借りるほうが、37.8%少ない利息で済みます。借りる総額も、返す日も同じです。違うのは、お金が手元にあった日数だけです。
前倒しが高くつく理由
利息は、借りている日数に対してかかります。使う前から手元に置いていた期間にも、同じようにかかります。
| 借りた日 | 3月末までの日数 | 5万円分の利息 |
|---|---|---|
| 12月1日 | 121日 | 2,984円 |
| 1月1日 | 90日 | 2,219円 |
| 2月1日 | 59日 | 1,455円 |
| 3月1日 | 31日 | 764円 |
3月に使う5万円を12月に借りておくと、764円で済むはずのものが2,984円になります。2,220円は、使わずに置いていた90日分です。
「まとめて借りたほうが手続きが1回で済む」という発想は自然ですが、利息の面では逆に働きます。
手数料を入れると差は縮む
ただし、借りるたびに手数料がかかる場合は話が変わります。
提携ATMで受け取ると、1回あたり220円かかるのが一般的です。4回に分ければ880円、1回なら220円。差額の660円を先ほどの4,512円から引くと、3,852円になります。
| 利息の差 | 4,512円、分けたほうが安い。 |
|---|---|
| 手数料の差 | 660円、分けたほうが高い。 |
| 差引 | 3,852円、分けたほうが安い。 |
手数料をゼロにする方法もあります。指定口座への振込で受け取れば、回数を分けても手数料はかかりません。借入サービスの手数料で年単位の積み上がりを出しています。
無利息期間の起点で日数が変わる
借りる時期の話は、無利息期間のある商品ではさらに効いてきます。起点が商品によって違うためです。
| 起点 | 12月1日に契約し、1月1日に借りた場合 |
|---|---|
| 契約日から30日 | 無利息期間は12月30日で終わります。1月1日の借入には適用されません。 |
| 初回借入日から30日 | 1月1日から30日間が無利息になります。 |
20万円を30日借りた場合、年18.0%なら利息は2,959円です。前者では丸ごとかかり、後者では0円になります。契約だけ先に済ませておくという動きが、商品によっては無利息期間を捨てることになります。
申込前に、どちらの起点かを確認してください。消費者金融の商品ごとに扱いが分かれます。当日中に借りたい場合の条件は即日融資にまとめました。
まとめて借りたほうがよい場合
分割が常に有利というわけではありません。次の場合は一括を選ぶ理由があります。
| 必要額が確定している | 用途と時期が決まっていて、前倒しで支払う必要がある場合。 |
|---|---|
| 枠が縮む可能性がある | 収入の変動が見込まれる時期は、借りられるうちに確保する判断もあります。 |
| 回数ごとに手数料が高い | 1回500円を超えるなら、利息の差を食う場合があります。 |
逆に、必要額が読めていない段階でまとめて借りるのは避けてください。使わなかった分にも利息はかかり、手元にあれば使ってしまいます。
借りられる上限は先に決まっている
どこで借りるかを考える前に、いくらまで可能かが制度で決まっています。
貸金業者からの借入は、他社を含めて年収の3分の1までです。年収300万円なら100万円、年収450万円なら150万円。すでに借入がある場合は、その分を引いた額が残りの枠になります。
| 年収 | 枠の上限 | 他社50万円がある場合 |
|---|---|---|
| 300万円 | 1,000,000円 | 500,000円 |
| 450万円 | 1,500,000円 | 1,000,000円 |
| 600万円 | 2,000,000円 | 1,500,000円 |
銀行はこの規制の対象外ですが、同等の基準を自主的に置いています。詳しい計算は総量規制にあります。
北海道知事登録と北海道財務局長登録
貸金業を営むには登録が必要です。札幌で見る表記は次の2つです。
| 北海道知事(◯)第◯◯◯◯号 | 営業所を道内だけに置く場合の表記です。 |
|---|---|
| 北海道財務局長(◯)第◯◯◯◯号 | 道内と道外にまたがって営業する場合です。 |
| 関東財務局長(◯)第◯◯◯◯号 | 全国展開する大手に多く見られます。 |
括弧の中は更新回数です。登録は3年ごとの更新制なので、(2)なら3年から6年ということになります。どの区分でも、従う法律と上限金利に差はありません。
登録番号は金融庁が公開しており、誰でも無料で調べられます。商号と所在地が申込先の表示と一致して初めて、確認したことになります。
北海道の公的貸付
民間より低い金利で借りられる制度があります。時間はかかります。
| 生活福祉資金貸付制度 | 北海道社会福祉協議会が実施し、窓口は市区町村の社協です。 |
|---|---|
| 利子 | 連帯保証人を立てれば無利子、立てない場合は年1.5%程度です。 |
| 期間 | 相談から貸付決定まで数週間かかります。当日の資金には向きません。 |
冬季の暖房費のような、時期が読める支出であれば間に合います。制度ごとの上限額と月々の返済額は公的融資の資金別の比較で扱っています。
札幌市10区からの手続き
札幌市は中央、北、東、白石、厚別、豊平、清田、南、西、手稲の10区です。民間の借入については、どの区に住んでいても条件は変わりません。
| 変わらないもの | 金利、審査基準、総量規制の計算、必要書類。 |
|---|---|
| 変わるもの | 公的制度の窓口、提携ATMや自動契約機までの距離。 |
オンラインで完結する会社であれば、来店は不要です。積雪期に移動を伴う手続きを避けたい場合、この点は実質的な差になります。
札幌の借入テーマ一覧
このページから枝分かれする21本を並べます。近いところから読んでください。
札幌の相談窓口
費用のかからない窓口があります。
| 各区の社会福祉協議会 | 生活福祉資金の相談と申込を受け付けています。 |
|---|---|
| 北海道の貸金業担当窓口 | 知事登録の業者について、登録確認と苦情を扱います。 |
| 北海道財務局 | 財務局長登録の業者を所管する窓口です。 |
| 札幌市消費者センター | 契約や取り立てに関する相談を受け付けています。 |
取り立てに脅迫を伴う場合は、最寄りの警察署へ相談してください。相手が無登録であれば、そもそも契約の効力から争う余地があります。判断は正規の貸金業者を確認したうえで、窓口に相談してください。
よくある質問
まとめて借りるのと分けて借りるので、いくら違いますか?
なぜ前倒しで借りると高くなるのですか?
分けて借りると手数料が増えませんか?
札幌ではいくらまで借りられますか?
北海道の登録業者はどう確認しますか?
区によって条件は変わりますか?
札幌市の地図
社会福祉協議会は市内10区のすべてに置かれています。冬季は窓口の混み具合が変わるため、事前の電話が有効です。