消費者金融のカードローンは、毎月の最低返済額が小さく設定されています。30万円を借りて毎月9,000円ずつ返すと、完済まで47か月かかり、利息は119,021円。同じ30万円を毎月15,000円で返せば24か月で、利息は59,352円です。差は59,669円と23か月。住宅ローンの返済がある世帯は月々に回せる額が限られるため、最低額のまま何年も抱える形になりやすくなります。返済額をいくらに置くか、そして引き落とし日を住宅ローンと重ねないこと。契約の前に決めておくのはこの二つです。
最低返済額は完済のための額ではありません
毎月の最低返済額は、遅延にならない下限を示しているだけで、早く返し終えるための額ではありません。そこに合わせ続けると、期間が長く伸びます。
残高30万円なら9,000円前後という設定が一般的です。無理のない額に見えますが、そのうち4,500円は利息に充てられます。元金が減るのは残りの4,500円だけです。
返し始めた最初の月に、半分が利息に消える。この構造を知らないまま最低額を払い続けると、残高がなかなか動かない理由が分かりません。
額を上げれば、上げた分はまるごと元金に向かいます。利息の額は残高で決まるので、元金が早く減れば利息も減ります。
9,000円と15,000円で59,669円違います
同じ30万円を、返す額だけ変えて比べます。
| 毎月の返済 | 完済まで | 利息 |
|---|---|---|
| 9,000円 | 47か月 | 119,021円 |
| 15,000円 | 24か月 | 59,352円 |
30万円を年18.0%、毎月定額で返済した場合の試算です。実際の約定返済額は残高と各社の定めによって決まります。
毎月6,000円を足すだけで、期間は半分、利息も半分になります。
ここで住宅ローンのある世帯には制約が入ります。毎月77,878円が先に出ていく家計で、追加の6,000円をどこから出すか。出せないなら47か月の側を選ぶことになります。
だから借りる前に、返済に回せる額を先に決めてください。額から逆算した借入額であれば、期間も見通せます。数字の入れ方は返済シミュレーションで試せます。
引き落とし日を住宅ローンと重ねない
返済日は選べることが多く、ここを住宅ローンと同じ日にしないでください。
住宅ローンの引き落としが毎月27日で、カードローンも27日に置くと、その日に97,878円が必要になります。片方だけなら足りる残高でも、二つ並ぶと足りなくなることがあります。
| 同じ日に置く | 必要な残高が一度に大きくなります。 |
|---|---|
| 日を離す | それぞれの日に必要な額が小さくなります。 |
| 給料日の直後に置く | 入金から日が浅いほど、残っている確率が上がります。 |
離すだけで済む話です。手数料もかからず、多くの会社は会員サイトから変更できます。給料日が25日なら、住宅ローンを27日、カードローンを翌月5日といった置き方になります。
残高不足のときの順序は選べません
同じ日に二つの引き落としがあって残高が足りない場合、どちらが先に落ちるかは自分では決められません。
処理の順序は金融機関の側で決まっています。金額の大きい順、あるいは登録された順など、扱いは一律ではありません。
結果として、通したかったほうが落ちないことがあります。住宅ローンを優先したくても、その意思は反映されません。
この不確実さを消す方法が、日を離すことです。判断を金融機関に委ねる状況を作らない、というだけの対処になります。
住宅ローンの遅れは重さが違います
どちらが落ちなかったかで、その後が変わります。
| カードローンの遅れ | 遅延損害金がつき、社内の記録に残ります。 |
|---|---|
| 住宅ローンの遅れ | 同じく記録に残りますが、契約の条項に触れる場合があります。 |
住宅ローンには、一定の回数を超えて遅れた場合に残額の一括返済を求める条項が置かれています。額が大きいだけに、たどり着く先も違います。
もちろん1回の引き落とし不能で直ちにそこへ進むわけではありません。それでも、二つのうち先に守るべきものがどちらかは明らかです。住まいが担保に入っている以上、失う可能性のあるものが違います。
引き落としに間に合わないと気づいた段階で打てる手は返済が遅れた場合のほうに並べてあります。連絡が早いほど選べる対応も増えます。
返済日は変更できることが多い
契約したあとでも、返済日は動かせることがあります。
会員サイトから変更できる会社もあれば、電話での申し出が要る会社もあります。変更できる回数に上限を設けている場合もあります。
変更のタイミングにも注意が必要です。次回の引き落としが近いと、その回には反映されず翌月からになります。余裕をもって手続きしてください。
そもそも契約の前に、返済日を選べるかどうかを確かめておくのがいちばん確実です。選べない会社なら、その日と住宅ローンの日が重ならないかを見てから決めます。重なるなら、別の会社を当たるという判断もあります。
上限金利は借入額の帯で決まります
金利には法律の上限があり、借入元本の帯ごとに三段に分かれています。
10万円に満たない場合は年20.0%、10万円以上100万円未満は年18.0%、100万円以上は年15.0%。カードローンではこの帯を限度額に当てはめて判断します。
広告に出ている幅の下限が適用されることは、まずありません。数十万円の契約で下限側に置かれることはないので、比べるときは各社の上限どうしを並べてください。
銀行のカードローンとの違いや、枠を持つことの意味は千葉の銀行カードローンで扱いました。
千葉で申し込む場合
金利も返済の仕組みも全国共通で、市内6区による違いはありません。
県内で効いてくるのは、家計の固定費がどれだけ先に決まっているかです。住宅ローン、管理費、駐車場、学校の納入金。これらが出ていったあとに残る額が、返済に回せる上限になります。
その額を先に出しておけば、借りる額も自然に決まります。逆に借りられる額から決めると、返済額が家計に合わないところに着地します。
枠がいくらまで立つかの数え方と、住宅ローンが計算に入らない理由は千葉でお金を借りると総量規制の解説に置きました。
よくある質問
毎月の最低額だけ返すとどうなりますか?
最初の月はどれくらい元金が減りますか?
返済日は住宅ローンと同じ日でよいですか?
残高が足りないとき、どちらが先に落ちますか?
返済日は後から変えられますか?
広告に出ている低いほうの金利で借りられますか?
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