生活福祉資金の福祉費は、ひとつの資金ではありません。使いみちごとに区分が分かれており、区分によって上限額も償還期間も違います。住宅の補修なら250万円、生業を営むためなら460万円、日常生活で一時的に必要な経費なら50万円。自分の事情がどの区分に当たるかで、借りられる額が10倍近く変わります。窓口に行く前に、どの区分の話なのかを決めておく必要があります。
福祉費は使いみちで区分が分かれる
福祉費という名前でひとくくりにされていますが、実際には使途ごとに上限が設定されています。
| 使いみち | 上限の目安 |
|---|---|
| 生業を営むために必要な経費 | 460万円 |
| 住宅の増改築・補修等 | 250万円 |
| 負傷または疾病の療養に必要な経費 | 170万円 |
| 介護サービス等を受けるのに必要な経費 | 170万円 |
| 福祉用具等の購入に必要な経費 | 170万円 |
| 日常生活上一時的に必要な経費 | 50万円 |
上限額は制度上の目安です。実際の貸付額は申請内容と決定によります。
同じ福祉費でも、区分が違えば上限は9倍以上開きます。相談の入口で、自分の事情がどこに当たるかを示せるかどうかが効いてきます。
区分が決まらないと額も決まらない
「生活費が足りない」という伝え方では、どの区分の話なのかが決まりません。
窓口はまず、何にいくら必要なのかを聞きます。医療費なのか、住まいの修繕なのか、就労のための費用なのか。ここが定まって初めて、どの資金のどの区分で検討するかが決まります。金額の上限も償還期間も、その先の話です。
したがって、相談に行く前に支出の内訳を書き出しておくと進みが早くなります。支払先、金額、いつまでに必要か。この3つが揃っていれば、窓口の側も判断しやすくなります。
逆に、複数の事情が重なっている場合は、それも正直に伝えてください。区分をまたぐ場合の扱いは窓口が判断します。自分で切り分けようとして情報を落とすと、使えるはずの制度が候補から外れることがあります。
冬季の支出はどこに当たるか
北海道では、暖房に関わる費用が季節的にまとまって発生します。
この種の支出がどの区分に当たるかは、性質によって分かれます。設備そのものの故障や交換であれば住宅の補修に関わる区分、日常的な燃料費であれば一時的に必要な経費の区分が検討対象になりえます。ただし該当するかどうかを決めるのは窓口であり、事前に断定はできません。
重要なのは、季節性のある支出は時期が読めるという点です。12月に必要になると分かっているなら、10月の段階で相談を始められます。公的な貸付は決定まで数週間かかるため、この前倒しが成立するかどうかで使えるかどうかが決まります。
急に必要になってから動くと間に合いません。その場合は民間の手段に切り替えることになり、費用は大きく変わります。時期別の比較は札幌でお金を借りるにあります。
福祉費以外の3つの資金
生活福祉資金は福祉費だけではありません。目的の違う資金が並んでいます。
| 緊急小口資金 | 緊急かつ一時的に生計の維持が困難になった場合。上限10万円、無利子です。 |
|---|---|
| 総合支援資金 | 生活の立て直しに時間を要する場合。生活支援費、住宅入居費などに分かれます。 |
| 教育支援資金 | 就学に必要な経費。教育支援費と就学支度費があります。 |
| 不動産担保型生活資金 | 居住用不動産を担保に、高齢者世帯向けに貸し付けます。 |
どれに当たるかも窓口が判断します。相談の段階で自分から資金の名前を指定する必要はありません。
いずれの資金も、返済が始まるまでに据置期間が置かれます。据置の長さと起算点は資金ごとに違い、教育支援費のように卒業後を起点とするものもあります。返済開始までの猶予がどれだけあるかは、月々の負担と同じくらい判断に効いてきます。
資金ごとの上限額と償還期間から月々の返済額を出したものは公的融資の資金別の比較にあります。
連帯保証人の有無で利子が変わる
福祉費と総合支援資金では、連帯保証人を立てるかどうかで利子が変わります。
| 連帯保証人あり | 無利子です。 |
|---|---|
| 連帯保証人なし | 年1.5%程度になります。借りられないわけではありません。 |
| 緊急小口資金 | 連帯保証人は不要で、無利子です。 |
民間の金利と比べれば、年1.5%でも大きな差があります。連帯保証人を立てられないことを理由に相談を諦める必要はありません。
連帯保証人には要件があり、原則として一定の収入があり、返済能力を有する人が求められます。頼める相手がいるかどうかは、相談の中で確認してください。
申請から入金までの流れ
民間の借入とは工程がまったく違います。日数の感覚を掴んでおいてください。
まず区の社会福祉協議会に相談します。予約が必要な場合があります。面談で状況を聞かれ、必要な書類が案内されます。書類を揃えて提出し、審査を経て貸付が決定されると、指定口座へ送金されます。
相談から送金まで、通常は数週間かかります。緊急小口資金はこれより短縮される運用がありますが、それでも当日の貸付ではありません。今日必要という状況には使えないと考えてください。
時間がかかる理由は、返す前提の制度だからです。世帯の状況を確認し、償還の見込みを立てたうえで決定する必要があります。速さと引き換えに、金利は民間より大幅に低く設定されています。
窓口に持っていくもの
初回の相談は手ぶらでも受け付けてもらえますが、揃っていれば進みが早くなります。
| 本人確認書類 | 運転免許証、マイナンバーカードなど。 |
|---|---|
| 世帯の状況が分かるもの | 住民票、健康保険証など。案内に従ってください。 |
| 収入が分かるもの | 給与明細、年金の通知書、課税証明書など。 |
| 支出の内訳 | 何にいくら必要かを書き出したもの。自作のメモで構いません。 |
最後の項目は正式な書類ではありませんが、最も役に立ちます。区分の判断がここから始まるためです。
断られることもある
公的な制度でも、申し込めば必ず借りられるわけではありません。
貸付である以上、償還の見込みが必要です。収入の見通しが立たない状態では、貸付ではなく別の支援が案内されることがあります。また、他の制度が先に使える場合はそちらが優先されます。
すでに抱えている債務の付け替えを目的とする申請は、原則として通りません。使いみちが資金ごとに定められているためです。整理をしたい場合は、おまとめローンのような民間側の商品を検討することになります。
断られた場合でも、相談したこと自体が記録として不利に働くことはありません。信用情報への照会も登録も行われないためです。
北海道での申込先
窓口は住んでいる市区町村の社会福祉協議会です。
| 札幌市内 | 中央、北、東、白石、厚別、豊平、清田、南、西、手稲の各区社協です。 |
|---|---|
| 札幌市外 | その市町村の社会福祉協議会が窓口になります。 |
| 実施主体 | 北海道社会福祉協議会です。窓口業務は市区町村社協が担います。 |
| 費用 | 相談も申込も無料です。 |
受付は平日の日中に限られます。土日祝や夜間は動きません。急ぎの事情がある場合は、その旨も相談の段階で伝えてください。
週末に事情が生じて月曜まで動けない、という状況は起こりえます。休業日が返済や手続きにどう効いてくるかは土日・祝日の借入で日数にしました。並行して民間の手段を当たる場合は、札幌でお金が必要に費用と記録の両面で並べてあります。
よくある質問
福祉費はいくらまで借りられますか?
相談のときに何を伝えればよいですか?
頼める連帯保証人がいない場合はどうなりますか?
どれくらいで入金されますか?
返済中の借入を整理する目的でも使えますか?
札幌ではどこに相談しますか?
札幌市の地図
社会福祉協議会は市内10区のすべてに置かれています。冬季は窓口の混み具合が変わるため、事前の電話が有効です。