公的な貸付には、働いている人が使う入口と学生が使う入口の二つがあり、置かれている場所が違います。市内には大学と専門学校が多く、学生が区の社会福祉協議会へ行っても、まず学校に相談するよう案内されることがあります。条件そのものは公的な側が有利です。緊急小口資金の10万円は無利子で、同じ10万円を年18.0%・10回で借りれば利息は8,430円。ただし交付までに2週間から1か月かかるため、動く時期を先に決めておく必要があります。
入口が二つに分かれています
同じ「公的な貸付」でも、働いている人と学生では最初に行く場所が違います。ここを取り違えると、案内されるだけで日数を使います。
生活福祉資金は世帯の生活を支えるための制度で、窓口は区の社会福祉協議会です。学費や在学中の費用については、学校を通じた制度が先に来ます。
学生が社会福祉協議会へ相談に行くと、まず学校の窓口に聞いてくださいと案内されることがあります。断られたのではなく、扱う制度が違うためです。
市内は学生の比率が高く、この行き違いが起きやすい土地でもあります。自分がどちらの入口かを先に決めてから動いてください。
働いている人が使う制度
生活福祉資金は、使いみちと状況によっていくつかに分かれています。
| 緊急小口資金 | 上限10万円以内。無利子で連帯保証人も不要です。一時的に生計の維持が難しくなった世帯が対象になります。 |
|---|---|
| 総合支援資金 | 生活の立て直しに必要な費用を、一定期間にわたって支援する枠です。 |
| 福祉費 | 使いみちごとに上限と期間が定められています。技能取得や住宅の補修などが含まれます。 |
対象になるのは、低所得世帯、障害者のいる世帯、高齢者のいる世帯です。所得の基準は自治体が定めており、窓口で判断されます。
自分で線を引いて諦める前に、相談だけでもしてみてください。相談の段階で費用は発生しません。制度の全体像は生活福祉資金にまとめてあります。
学生が使う制度
在学中の費用については、学校と日本学生支援機構が入口になります。
| 学費の分納や延納 | 学校が定めている制度です。申請の期限は納付期限より前に置かれているのが通例です。 |
|---|---|
| 緊急採用と応急採用 | 家計が急変した場合に、年度の途中から奨学金を申し込める仕組みです。 |
| 学校独自の緊急貸与 | 短期間で少額を貸す制度を持つ学校があります。利子のないものが中心です。 |
いずれも学生課や会計課が窓口です。制度があるかどうかは学校によって違うので、まず聞いてみるところから始まります。
注意したいのは申請の時期です。学校の制度は年度や学期の区切りに合わせて設計されており、期限を過ぎると次の区切りまで使えません。払えないと分かった時点で動くのと、期限を過ぎてから動くのとでは扱いが変わります。
学生本人が貸金業者から借りる場合の枠の立ち方は学生・主婦の借入に分けてあります。
無利子の8,430円と1か月の待ち時間
条件だけを見れば、公的な側が明らかに有利です。
| 10万円を用意する方法 | 利息 | 手元に届くまで |
|---|---|---|
| 緊急小口資金 | 0円 | 2週間から1か月 |
| 年18.0%で10回返済 | 8,430円 | 最短で当日 |
10万円を年18.0%・元利均等・10回で返済した場合の試算です。毎月の返済は10,843円になります。緊急小口資金の交付までの期間は運用により前後します。
8,430円を払って今日受け取るか、1か月待って0円にするか。この形に整理すると、判断の材料は費用ではなく期日になります。
1か月待てるなら公的な側を選ばない理由がありません。待てないなら、8,430円は待たないことの値段だと分かったうえで払うことになります。
動き出す時期は暦から逆算します
1か月かかると分かっていれば、いつ動き出すかは計算できます。
収入が月ごとに動く働き方では、細る時期がおおむね決まっています。観光に関わる仕事なら冬場と梅雨どき、学生のアルバイトなら試験期間です。その谷が12月から始まるなら、11月のうちに窓口へ行っておく必要があります。
| 谷が来る前に動く | 公的な制度が候補に入ります。無利子または低利です。 |
|---|---|
| 谷が来てから動く | 間に合うのは当日から数日で届く手段だけになります。 |
同じ人が同じ額を必要としていても、動き出した時期によって使える制度が変わるということです。ここが公的な支援のいちばん扱いにくい点で、いちばん見落とされる点でもあります。
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世帯で見られるということ
生活福祉資金の判断は、申込者ひとりではなく世帯を単位として行われます。
申し込むのは個人でも、見られるのは同居して生計を共にしている人全員の収入です。ここが民間の借入と決定的に違います。貸金業者は本人の年収だけを見ますが、公的な制度は世帯として支援が必要かどうかを判断します。
同居している家族に一定の収入があれば、本人が困っていても対象外になることがあります。逆に、世帯全体が細っていれば、本人の収入が少ないこと自体は不利になりません。
学生の場合、実家と別に暮らしていても生計が親元と一体とみなされることがあります。仕送りを受けているか、学費を誰が負担しているか、健康保険の扶養に入っているか。こうした点から判断されるため、住んでいる場所が別だというだけでは切り離されません。この線引きは基準が公表されているものではなく、窓口で個別に確認するしかありません。
京都11区の窓口
相談の入口は区ごとに置かれています。
| 各区の社会福祉協議会 | 生活福祉資金の相談と申込を受け付けます。北、上京、左京、中京、東山、下京、南、右京、伏見、山科、西京の11区すべてにあります。 |
|---|---|
| 市の自立相談支援の窓口 | 家賃や生活費全般について相談できます。 |
| 学校の学生課と会計課 | 分納、延納、緊急採用、学校独自の貸与を扱います。 |
| 京都市消費生活総合センター | 契約や取立てに関する相談を扱います。 |
受け持つのは住民票を置いている区の窓口で、働いている場所や通っている学校の所在地は関係しません。下宿していて住民票を実家に残したままの学生は、実家のある自治体の扱いになります。ここを取り違えると窓口をもう一度移ることになるので、先に住民票がどこにあるかを確かめてください。
受付の曜日と時間は窓口ごとに違います。予約が要る場合もあるので、行く前に一度電話を入れておくと確実です。
公的な制度で足りない分をどう埋めるかまで含めた全体像は京都でお金を借りるにまとめました。閑散期に備えて動く時期の話は京都の24時間借入でも扱っています。
よくある質問
公的な貸付はどこに相談しますか?
緊急小口資金はいくらまでですか?
手元に届くまでどれくらいかかりますか?
いつ動き出せばよいですか?
本人の収入だけで判断されますか?
学生が使える制度にはどんなものがありますか?
京都市の地図
社会福祉協議会は市内11区のすべてに置かれています。学費に関する相談は、まず在学先の窓口が入口になります。