1万円を30日借りたときの利息は164円です。法律上の上限である年20.0%で計算した額で、これ自体は小さい。ところがATMで出金して返済すると手数料が330円かかり、負担は494円になります。年率に直すと60.1%。上限金利の3倍です。少額ほど、金利ではなく固定費が効いてきます。
少額ほど実質年率が跳ね上がる
30日で返す前提で、借入額ごとの負担を並べます。ATMでの出金110円と返済220円、合わせて330円を含めた金額です。
| 借入額 | 上限金利 | 利息 | 手数料込み | 実質年率 |
|---|---|---|---|---|
| 1万円 | 年20.0% | 164円 | 494円 | 60.1% |
| 3万円 | 年20.0% | 493円 | 823円 | 33.4% |
| 5万円 | 年20.0% | 822円 | 1,152円 | 28.0% |
| 10万円 | 年18.0% | 1,479円 | 1,809円 | 22.0% |
| 20万円 | 年18.0% | 2,959円 | 3,289円 | 20.0% |
30日で一括返済し、出金と返済をATMで1回ずつ行った場合の試算です。
1万円では実質年率が60.1%になります。上限金利の3倍です。違法な金利を取られているわけではなく、330円という固定費が小さな元本に対して重くのしかかっているだけです。
手数料をゼロにすると20.0%に戻る
同じ条件で、手数料のかからない経路を使った場合はこうなります。
| 1万円 | 実質年率20.0%。60.1%から40ポイント下がります。 |
|---|---|
| 3万円 | 20.0%。33.4%から13ポイント。 |
| 10万円 | 18.0%。22.0%から4ポイント。 |
金利は一切変わっていません。変えたのは受け取り方と返し方だけです。
具体的には、借入を振込で受け取り、返済を口座振替にします。どちらも申込時か会員サイトで設定でき、無料としている会社が多い。ATMの手軽さは1回110円から220円で買っている利便性だと考えると、判断しやすくなります。
なぜ少額だけ比率が変わるのか
利息は元本に比例しますが、手数料は元本に関係なく一定だからです。
1万円でも20万円でも、ATMの手数料は330円で変わりません。元本が20倍になれば利息も20倍になりますが、手数料はそのままです。結果として、元本が小さいほど手数料の占める割合が大きくなります。
| 1万円 | 負担494円のうち330円、67%が手数料です。 |
|---|---|
| 10万円 | 1,809円のうち330円、18%。 |
| 20万円 | 3,289円のうち330円、10%。 |
数万円を短期で借りる場面では、金利を比べるより手数料の有無を見るほうが効果が大きい。金額が大きくなるにつれて、この関係は逆転します。
クレジットカードに付いた枠を使う場合も同じ構造です。利息は日割りで小さくても、出金と返済の手数料は変わりません。金額別の内訳はキャッシングの解説に整理しました。
10万円未満は上限金利が違う
利息制限法は、元本の額によって上限金利を三段階に定めています。
| 元本 | 上限金利 |
|---|---|
| 10万円未満 | 年20.0% |
| 10万円以上100万円未満 | 年18.0% |
| 100万円以上 | 年15.0% |
少額の借入は、最も高い帯に入ります。9万円と10万円では、適用される上限が2ポイント違う。金額を少し動かすだけで帯をまたぐ場面があります。
ただしカードローンでは、この段階は借入額ではなく限度額に対して適用されます。限度額10万円の契約なら、5万円だけ借りても年18.0%の側になる場合があります。契約するときの設定によって決まる部分です。
無利息期間が最も効く範囲
初回契約から一定期間の利息を取らない商品があります。30日間というのが一般的です。
1万円を30日で返すなら、164円がまるごと消えます。ただし消えるのはそこだけです。ATMを使っていれば330円が残るため、無利息を適用しても負担は3分の1しか軽くなりません。無利息期間という言葉から受ける印象と、実際に減る額は違うということです。
| 30日以内に完済 | 利息はゼロ。振込と口座振替を使えば負担は0円です。 |
|---|---|
| 31日目以降に持ち越し | 通常金利が適用されます。 |
つまりこの帯では、無利息かどうかより経路のほうが効きます。振込で受け取り口座振替で返せば手数料はゼロになり、無利息と合わせて負担が消えます。逆に数年かけて返す前提なら、30日ぶんの無利息は誤差の範囲です。金額と期間で、見るべき項目が入れ替わります。
少額でも審査はある
額が小さくても、踏む工程は変わりません。本人確認書類の提出も、信用情報の照会も、在籍確認も一通り行われます。1万円のために、10万円と同じ手間がかかるということです。
「1万円だけだから簡単に借りられる」ということはありません。返済能力の調査は貸金業法第13条で業者の義務とされており、金額によって省略されることはないためです。
「審査なし」をうたう業者は、この義務を果たさないと表示していることになります。正規の登録を受けていない可能性が高い。見分け方は正規の貸金業者にまとめました。
逆に言えば、少額だからといって通りやすいわけでもありません。総量規制により貸金業者からの借入は年収の3分の1が上限で、すでに達していれば1万円でも枠は出ません。
繰り返し借りる場合の注意
少額の借入で問題になりやすいのが、回数です。
1回あたりの手数料は330円でも、月に2回借りて返せば660円。年間で7,920円になります。金額が小さいぶん負担を感じにくく、積み上がっていることに気づきにくい。
| 月1回 | 年間3,960円 |
|---|---|
| 月2回 | 年間7,920円 |
| 月3回 | 年間11,880円 |
年11,880円という額を、利息の側と並べてみてください。1万円を月3回借りて返す場合の利息は年1,968円です。手数料はその6倍にあたります。回数が増えるほど、費用の中身は利息ではなく手数料になっていきます。
毎月のように借りているなら、その都度契約するより枠を持って必要な分だけ引き出すほうが工程は軽くなります。ただし枠を持つこと自体が他社の審査に影響するため、先の見通しは返済シミュレーションで確かめておいてください。
借りる以外で手当てできないか
数万円であれば、借入以外で間に合う場合があります。
| 給与の前払い制度 | 勤務先が導入していれば利用できます。手数料の水準は要確認です。 |
|---|---|
| 非常時払い | 出産、疾病、災害などの事由なら、労働基準法第25条により手数料なしで請求できます。 |
| 公共料金の支払い猶予 | 電気・ガス・水道は事情を伝えれば支払期日の相談に応じる場合があります。 |
| 緊急小口資金 | 10万円以内・無利子。ただし要件があり、即日ではありません。 |
この4つはいずれも手数料が発生しないか、発生しても借入より軽くなります。1万円の借入で494円かかることを思えば、数分の確認で元は取れます。
大阪で少額を借りる場合
オンライン完結の商品であれば、大阪市24区どこからでも条件は同じです。借りる額が小さくても、踏む手続きは同じです。
市内はコンビニATMの密度が高く、駅前なら深夜でも数分歩けば見つかります。この便利さが少額の借入と噛み合う一方、費用の主役を手数料に変えている経路でもあります。近いことが、そのまま高いことになっているわけです。
切り替えは会員サイトから数分で済みます。受け取りを振込に、返済を口座振替にすれば、負担は164円だけになります。ATMを使う必要が本当にある場面と、惰性で使っている場面を分けてください。
額が大きい場合まで含めた考え方は大阪でお金を借りるに、当日中に必要な場合の動き方は即日融資の解説にまとめています。
よくある質問
1万円を借りるといくらかかりますか?
なぜ少額だと実質年率が高くなるのですか?
手数料をなくす方法はありますか?
少額なら上限金利も低いのですか?
額が小さくても審査は行われますか?
大阪で少額を借りるとき気をつけることは?
大阪市の地図
社会福祉協議会は市内24区のすべてに置かれています。窓口へ行く前に受付の時間を確かめておくと確実です。