残高が減ると、毎月払う最低額も一緒に下がります。楽になったように見えますが、完済は遠のきます。30万円を年15.0%で借りた場合、残高スライド方式のまま払い続けると59回、4年11か月。金額を11,000円に固定すれば34回、2年10か月で終わります。差は25回、利息で22,527円。減った分をそのまま払い続けるかどうかで、これだけ変わります。
残高が減ると最低返済額も減る
カードローンの多くは、毎月の最低支払額が残高の区分で決まります。一例として、次のような刻みです。
| 借入残高 | 毎月の最低額 |
|---|---|
| 30万円超 | 13,000円 |
| 20万円超 30万円以下 | 11,000円 |
| 10万円超 20万円以下 | 8,000円 |
| 10万円以下 | 4,000円 |
刻みは商品ごとに違います。契約書面の返済方式の欄で確認してください。
返済が進んで区分が下がると、翌月から請求額が自動的に下がります。手続きは要りません。下がった分を払わずに済ませると、その分だけ元本の減り方が鈍ります。
後半の10万円に29回かかる
30万円を年15.0%で借り、上の刻みに従って払った場合の内訳です。同じ10万円ずつ減らすのに、後になるほど回数が増えます。
| 減らす区間 | かかる回数 | そのときの月額 |
|---|---|---|
| 30万円 → 20万円 | 13回 | 13,000円 / 11,000円 |
| 20万円 → 10万円 | 17回 | 8,000円 |
| 10万円 → 完済 | 29回 | 4,000円 |
合計59回、4年11か月です。最後の10万円だけで29回、全体の49%を使っています。残高が3分の1になった時点で、道のりは半分も終わっていないということです。
月4,000円のうち、残高10万円なら利息が約1,250円です。元本に届くのは2,750円ほど。この比率で10万円を削るには、それだけの回数が必要になります。
金額を固定すると25回早く終わる
区分が下がっても金額を変えず、11,000円のまま払い続けた場合と比べます。
| 回数 | 期間 | 利息 | 総額 | |
|---|---|---|---|---|
| 残高スライドのまま | 59回 | 4年11か月 | 91,697円 | 391,697円 |
| 11,000円で固定 | 34回 | 2年10か月 | 69,170円 | 369,170円 |
| 差 | 25回 | 2年1か月 | 22,527円 | 22,527円 |
元金30万円、実質年率15.0%、毎月の利息は残高に日数を按分せず月割りで概算しています。
払う金額そのものは、最初の1年は同じです。違いは、区分が下がったあとに下げるか下げないかだけ。それで2年1か月と22,527円が変わります。
金利や期間を変えた場合の見え方は返済シミュレーションで試せます。
残高10万円の時点で選べること
最も差が出るのは最終盤です。残高が10万円まで減ったところから、月々をいくらにするかで結果を並べます。
| 月々 | 回数 | 利息 |
|---|---|---|
| 4,000円(最低額) | 31回 | 20,654円 |
| 6,000円 | 19回 | 12,843円 |
| 8,000円(前の区分のまま) | 14回 | 9,426円 |
| 10,000円 | 11回 | 7,504円 |
区分が下がっても8,000円を続けるだけで、31回が14回になります。利息は11,228円減ります。増額するのではなく、下げないという判断です。
多くの会社では、会員ページや電話で毎月の支払額を最低額より上に設定できます。手数料はかかりません。
借り足すと区分も戻る
枠が残っていれば、返済の途中で追加の借入ができます。このとき残高が上の区分に戻るため、月々の請求額も戻ります。
残高が10万円まで減った時点で5万円を借り足すと、残高は15万円。区分は「10万円超20万円以下」になり、最低額は4,000円から8,000円に上がります。
| その時点の残高 | 完済までの回数 | そこからの利息 |
|---|---|---|
| 10万円のまま | 31回 | 20,654円 |
| 5万円を借り足して15万円 | 38回 | 32,905円 |
5万円を追加しても、完済が延びるのは7回分です。月々が倍になるためで、期間だけを見れば影響は小さく見えます。ところが利息は12,251円増えます。借りた5万円に対して、24%を上乗せして返す計算です。
借入枠が残っていることと、借りてよいことは別です。総量規制の範囲内であっても、この上乗せは発生します。
方式の名前を契約書で確かめる
返済方式には名前がついており、契約書面に記載されています。名前が違えば挙動も違います。
| 残高スライド元利定額返済 | 残高の区分で毎月の額が変わります。本ページで扱っている方式です。 |
|---|---|
| 元利定額返済 | 残高にかかわらず毎月の額が一定です。区分による自動的な引き下げがありません。 |
| 元金定額返済 | 元金部分が一定で、利息が上乗せされます。初期の負担が重く、後半は軽くなります。 |
同じ「カードローン」でも、どの方式かで完済までの回数は変わります。商品の一般的な仕組みはカードローンにまとめてあります。
約定返済と随時返済は別物
毎月決まった日に引き落とされるのが約定返済です。これとは別に、任意のタイミングで入れる随時返済ができます。
| 約定返済 | 契約で決まった日に、決まった額が引き落とされます。 |
|---|---|
| 随時返済 | ATMや振込で任意の額を入れます。多くの場合、全額が元本に充てられます。 |
随時返済で入れた分は、次回の約定返済を免除するものではありません。両方が行われます。ここを勘違いして口座残高が足りなくなる例があります。
賞与や臨時収入があったときに、残高の区分を一段下げるのではなく一気に飛ばすという使い方ができます。区分が下がって最低額が減る前に、元本を削るということです。
スライド方式が効く場面
この方式が不利だと決めつけるのは正確ではありません。設計の意図があります。
収入が不安定な時期に、請求額が自動的に下がるという性質は守りになります。残高が減っているのに月々の負担が変わらなければ、支払えない月が出るかもしれません。滞納すれば返済が遅れた場合の扱いになり、信用情報にも影響します。
| 収入が不安定なとき | 最低額まで下がることが、滞納を避ける余地になります。 |
|---|---|
| 収入が安定しているとき | 下げずに払い続けるほうが、期間も利息も減ります。 |
方式そのものではなく、自分がどちらの状態にいるかで判断してください。
名古屋で契約する場合
名古屋で契約できる先は、消費者金融系と銀行系に分かれます。返済方式の刻みは会社ごとに違うため、比べるべきは金利だけではありません。
| 消費者金融系 | 上限金利は年18.0%前後。刻みが細かく、最低額が小さい商品が多く見られます。 |
|---|---|
| 銀行系 | 上限金利は年14.5%前後。最低額の設定が高めで、結果的に完済が早い場合があります。 |
金利が低くても最低額が小さければ、総額で逆転することがあります。それぞれの条件は名古屋の消費者金融と名古屋の銀行カードローンで確認してください。
店頭窓口を使わずに契約を完結させたい場合、名古屋では大半の会社がオンラインでの手続きに対応しています。
よくある質問
残高が減ると毎月の請求額はどうなりますか?
スライド方式のままだとどれだけ延びますか?
残高10万円から最低額で払うと何回かかりますか?
毎月の支払額は自分で上げられますか?
随時返済をすれば次の引き落としは止まりますか?
名古屋では消費者金融と銀行のどちらが有利ですか?
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