契約書に書かれている返済方式の名前を、ほとんどの人は読み飛ばします。ただ、この一語で完済までの年数が変わります。30万円を年18.0%で借りた場合、毎月1万円で固定なら41回・3年5か月。残高が減ると返済額も下がる方式だと58回・4年10か月になります。利息の差は19,617円。同じ金額を、同じ金利で借りているのにです。
返済方式には2つの型がある
消費者金融の毎月の返済額は、契約時に決めた方式で自動的に計算されます。大きく2つに分かれます。
| 元利定額方式 | 毎月の返済額が一定です。残高が減っても金額は変わりません。 |
|---|---|
| 残高スライド方式 | 残高の帯によって返済額が変わります。残高が減ると、返済額も下がります。 |
スライド方式は、返済が進むほど負担が軽くなる仕組みに見えます。実際、毎月の支払いは減っていきます。ただ、その分だけ完済は遠のきます。
どちらが良い悪いという話ではなく、性質が違うだけです。ただし違いの大きさは知っておく価値があります。
完済までの年数がどれだけ違うか
30万円を年18.0%で借りた場合で比べます。スライド方式は、残高20万円超で1万円、10万円超で8千円、それ以下で5千円という設定を想定しました。
| 方式 | 完済回数 | 年数 | 利息合計 |
|---|---|---|---|
| 元利定額方式(毎月1万円) | 41回 | 3年5か月 | 101,549円 |
| 残高スライド方式 | 58回 | 4年10か月 | 121,166円 |
スライドの区分は一般的な例を想定した試算です。実際の区分と金額は各社により異なります。
17回、1年5か月の差が出ます。利息は19,617円多くなる。毎月の負担が軽くなった分を、期間の長さで払い戻している形です。
なぜスライド方式だと長引くのか
残高が10万円まで減った時点を考えてみます。
この時点で年18.0%の1か月分の利息は1,500円です。返済額が5千円に下がっていれば、元本に届くのは3,500円。定額の1万円なら8,500円が元本に向かいます。
| 残高10万円・返済5千円 | 利息1,500円、元本充当3,500円(返済額の70%) |
|---|---|
| 残高10万円・返済1万円 | 利息1,500円、元本充当8,500円(返済額の85%) |
残高が小さくなるほど利息の絶対額も小さくなるため、返済額を下げなければ完済は加速します。スライド方式はその逆をやっている。負担を軽くする代わりに、加速を止めています。
この構造はカードローンでも同じで、最低額だけを払い続けると完済が遠のく理由もここにあります。
自分の契約がどちらかを確かめる
契約書面か会員サイトで確認できます。「返済方式」または「約定返済額の計算方法」という項目です。
スライド方式であれば、残高の区分と各区分の返済額が記載されています。定額方式なら、金額が1つ書かれているだけです。
すでに借りている場合、返済予定表を見れば分かります。返済額が途中で下がる予定になっていればスライド方式です。
なお、契約書面は必ず交付されます。金利、返済額、返済回数、遅延損害金の率が記載されているので保管しておいてください。これが交付されない場合、登録を受けていない業者である可能性を疑ってください。
スライド方式でも短縮できる
方式そのものは変更できないことが多いのですが、実質的に定額方式と同じにする方法はあります。
約定返済額が下がっても、自分で同じ金額を払い続けることです。返済額が5千円に下がった月も1万円を入れる。差額の5千円は繰上返済として元本に充当されます。
結果として、定額方式で借りたのと同じペースで完済できます。手続きとしては、約定返済とは別に追加入金を行う形になる会社が多い。アプリから数タップでできるか、書面が必要かは会社によります。
この操作の手間が多いと実際にやらなくなるため、条件を比べる際の項目に入れておく価値があります。判断の材料は融資会社の選び方に整理しました。
無利息期間との組み合わせ
消費者金融には、初回契約から一定期間の利息を取らない商品があります。30日間というのが一般的です。
この期間内に完済すれば、返済方式は関係ありません。利息がゼロなので、どちらの方式でも支払総額は借りた額と同じになります。
| 30日以内に完済 | 利息ゼロ。方式による差は生じません。 |
|---|---|
| 31日目以降に持ち越し | 通常金利が適用され、方式の差が効き始めます。 |
短期で返す前提なら、無利息期間の有無が最も効く条件になります。10万円を30日で返す場合、年18.0%なら利息は1,479円。これがゼロになります。
逆に、数年かけて返す前提であれば、無利息の30日より返済方式のほうが影響は大きくなります。借り方によって、見るべき条件が入れ替わります。
返済が遅れたときに何が起きるか
方式の話とあわせて知っておきたいのが、遅れた場合の扱いです。
返済期日を過ぎると遅延損害金が発生します。利息制限法により上限は年20.0%。通常の金利が年18.0%であれば、遅れている期間だけ年20.0%に切り替わる形になります。
| 残高30万円・10日遅れ | 遅延損害金は約1,644円。日割りで計算されます。 |
|---|---|
| 残高30万円・30日遅れ | 約4,932円。加えて信用情報に記録が残る段階に近づきます。 |
金額そのものより影響が大きいのは記録のほうです。61日以上または3か月以上の延滞は指定信用情報機関に登録され、以後の審査に影響します。うっかり残高不足で1日遅れた程度で即座に記録されるわけではありませんが、放置は避けてください。
払えない見込みが立った時点で、期日前に連絡すれば返済日の変更に応じる会社もあります。取り立ての方法にも法律上の制限があり、詳しくは返済が遅れた場合の対応にまとめました。
.正規の登録業者かを先に確認する
返済方式を比べるのは、相手が正規の登録業者であることが前提です。ここが崩れていれば条件の比較に意味はありません。
登録先は営業所の所在地で決まり、市内のみなら神奈川県知事、複数の都県にまたがるなら関東財務局長の登録になります。番号は金融庁の登録貸金業者情報検索サービスで照合できます。
番号が実在するかだけでなく、表示された商号と所在地が申込先と一致しているかまで確認してください。他社の登録番号をそのまま流用している事例が報告されています。見分ける手順は正規の貸金業者で扱っています。
横浜で利用する場合
商品も審査も全国共通で、横浜だから条件が変わることはありません。オンライン完結であれば18区どこからでも同じです。
実務で違いが出るのは在籍確認です。都内へ通勤している方であれば、確認の連絡は都内の勤務先に入ります。居住地は関係ありません。
返済についても、口座振替を選べば場所を問いません。ATMからの入金だと1回110円から220円かかるため、毎月続けば年間数千円の差になります。横浜市内はコンビニATMの密度が高く使いやすい一方、その手軽さが手数料の積み上がりにつながる面もあります。
消費者金融は速さと引き換えに金利が高めです。金利を優先する場合の手段は横浜でお金を借りるから辿ってください。
よくある質問
返済方式によってどれくらい違いますか?
残高スライド方式とは何ですか?
自分の契約がどちらか確認する方法は?
スライド方式でも早く返せますか?
無利息期間があれば方式は関係ありませんか?
横浜の消費者金融は都内と条件が違いますか?
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