正規の貸金業者はどこも法律の範囲内で営業しています。その中でどう選ぶかとなると、多くの人は金利だけを見ます。ただ、30万円を2年で返す条件で計算すると、ATM手数料が無料であることの価値は5,280円。金利が1.5%低いこと(5,197円)より大きくなります。条件は同じ物差しで並べないと比べられません。
条件を円に換算して並べる
30万円を24回で返す場合を基準にしました。年18.0%なら利息は59,454円。ここから各条件がいくら減らすかを出します。
| 条件 | 効果(円) |
|---|---|
| 金利が0.5%低い | 1,737円 |
| 金利が1.0%低い | 3,469円 |
| 金利が1.5%低い | 5,197円 |
| 金利が2.0%低い | 6,919円 |
| 金利が3.0%低い | 10,350円 |
| 初回30日間無利息 | 4,438円 |
| ATM手数料無料(月1回×24回) | 5,280円 |
| 繰上返済手数料無料(年2回×2年) | 2,200円 |
30万円・24回・年18.0%を基準とした試算です。手数料は一般的な水準を仮定しています。
ATM手数料が無料であることは、金利が1.5%低いことより価値があります。5,280円と5,197円。わずかですが逆転しています。無利息30日は4,438円で、金利1.25%分ほどに相当します。
金利以外が効いてくる理由
金利は残高に対してかかります。返済が進めば残高は減り、利息も減っていく。一方、手数料は取引ごとに定額です。残高がいくらでも、220円は220円。
この違いが、少額・短期になるほど効いてきます。キャッシングで見たとおり、1万円を3日借りると手数料は利息の7.4倍になります。金額が小さいほど、金利より手数料が支配的になる。
| 金利 | 残高と日数に比例します。大きく借りて長く返すほど効きます。 |
|---|---|
| 手数料 | 取引ごとに定額です。少額・高頻度ほど効きます。 |
つまり「どちらが重要か」は一般論では決まりません。自分がどう借りてどう返すかで、答えが入れ替わります。
自分の借り方で重みが変わる
3つの典型的な借り方について、何を優先すべきかを整理しました。
| 少額を短期で、1回だけ | 無利息期間が最も効きます。30日以内に返せるなら利息はゼロ。金利の差は数百円にしかなりません。 |
|---|---|
| 中程度を1〜2年で | 金利と手数料が拮抗します。上の表のとおり、両方を円に直して合算してください。 |
| 大きめを長期で | 金利が支配的です。手数料の差は誤差になります。1%でも低いほうを選んでください。 |
もうひとつ、頻度も見てください。月に何度も引き出すなら手数料の比重が上がります。逆に1回借りて返すだけなら、ATM手数料は1回分しか発生しません。
条件を入れた試算は返済シミュレーションで行えます。金利だけを入れ替えて比べたうえで、手数料を手で足すと実態に近づきます。
広告の数字をそのまま信じない
表示される金利には幅があります。「年3.0%〜18.0%」のような書き方が一般的で、目に入るのは左側の数字です。
ただ、下限が適用されるのは限度額が大きい契約に限られることがほとんどです。カードローンでは適用金利が契約極度額で決まる仕組みがあり、少額の契約なら上限側になると考えておくのが現実的です。
比べるときは上限側の数字でそろえてください。下限どうしを比べても、実際に適用される条件とはずれます。
| やりがちな比較 | A社3.0%〜、B社4.5%〜 を見て、A社が安いと判断する。 |
|---|---|
| 実際に近い比較 | A社の上限18.0%、B社の上限14.5%で比べる。結論が逆になることがあります。 |
数字に出ない条件
円に換算できない要素もあります。金額にはならないが、実際に借りたあとの負担を左右する部分です。
| 審査の対応時間 | 9時から21時か、20時までか。1時間の違いが、その日に借りられるかを分けることがあります。 |
|---|---|
| 返済経路の選択肢 | 口座振替に対応しているか。ATM入金しか選べないと、毎月の手数料が固定費になります。 |
| 残高の見やすさ | アプリで残高と次回返済日が確認できるか。見えない残高は減りにくいという実務的な問題があります。 |
| 相談窓口の形 | 電話のみか、チャットも使えるか。仕事中に電話ができない人にとっては大きな差です。 |
| 繰上返済の手軽さ | アプリから即座にできるか、手続きが要るか。手間が多いと、繰上返済をしなくなります。 |
とくに最後の2つは効きます。カードローンで見たとおり、繰上返済は完済までの期間を大きく縮めます。その操作が数タップで済むか、書類のやり取りが必要かで、実際に行う回数が変わってきます。
返済が苦しくなったときに相談しやすいかどうかも、事前に見ておく価値があります。連絡しづらい相手だと、期日を過ぎてから動くことになりがちです。早めの連絡が最も損の少ない対応であることは返済が遅れたらに書いたとおりです。
比べる前に確認しておくこと
条件を比べるのは、相手が正規の登録業者であることが前提です。ここが崩れていれば、金利も手数料も意味を持ちません。
登録番号を金融庁のデータベースで照合し、商号と所在地が一致するところまで確認してください。手順は東京の正規貸金業者に、仲介サービスとの見分け方は東京の借入サービスに書きました。
そのうえで、総量規制の枠に収まるかも先に確かめておくと無駄がありません。年収の3分の1を超える申込は、条件がよくても通りません。
東京で選ぶ場合
オンライン完結であれば地域による条件差はありません。23区でも多摩地域でも、同じ会社なら同じ条件です。
東京で違いが出るとすれば、選択肢の多さそのものでしょうか。広告に触れる機会が多く、目についた1社で決めてしまいがちです。ただ、上の表で見たとおり、条件の差は数千円単位で積み上がります。30分かけて2〜3社を円に換算して並べる価値はあります。
急いでいて比較の時間がない場合は、無利息期間があるかどうかだけ見てください。短期で返す前提なら、それが最も大きく効きます。選ぶ基準は、何を優先するかで入れ替わります。優先順位ごとの手段は東京でお金を借りるから辿ってください。
もうひとつ、東京ならではの事情として通勤時間の長さがあります。往復で2時間近くかかる人も珍しくなく、店舗や自動契約機に立ち寄る前提の選び方は現実的でないことが多い。オンラインで完結し、返済もアプリで済む会社を選んでおくほうが、結果として続けやすくなります。
逆に、都心で働いていて日中に時間が取れるなら、対応時間の長さはさほど重要になりません。自分の生活時間と重なるかどうかで、同じ条件でも価値が変わります。手段ごとの所要時間は東京ですぐにお金を借りる方法で比較しました。
よくある質問
金利が低ければそれが一番よい会社ですか?
無利息期間はどれくらいの価値がありますか?
広告の「年3.0%〜」で借りられますか?
大きな金額を長期で借りる場合は何を見ますか?
手数料はどこを確認すればよいですか?
比較する前にすることはありますか?
東京23区の地図
生活福祉資金の相談窓口である社会福祉協議会は、23区それぞれに置かれています。担当になるのは住民登録のある区です。