すぐにお金を借りる方法を探すとき、多くの人は「どれがいちばん速いか」を調べます。ただ、手続きの工程数を並べてみると、どの方法も3から6ステップでほとんど差がありません。それでも実際にかかる時間は3分から3週間まで開きます。差を生んでいるのは工程数ではなく、申し込む前に何を持っているかです。
速さを決めているのは工程数ではない
手続きの数だけ見れば、どの方法も似たようなものです。ATMでの引き出しが4工程、消費者金融のWeb完結が5工程、銀行カードローンが6工程。差は2つか3つしかありません。
ところが実際の所要時間は、3分と3週間。1万倍の開きがあります。工程数が2倍にもならないのに、時間だけが桁違いに変わる。この矛盾の答えは、それぞれの工程の中身にあります。
ATMでの引き出しに含まれる4工程は、すべてその場で完結します。カードを入れる、暗証番号を打つ、金額を選ぶ、受け取る。誰かの確認を待つ工程がありません。一方、生活福祉資金の6工程には面談と審査が含まれ、そこには相手の都合が挟まります。自分の手だけで進む工程と、他人の判断を待つ工程。この比率が所要時間を決めています。
すでに持っているもので所要時間が決まる
手段ごとに、工程数・最短所要時間・そして始める前に手元になければならないものを並べました。
| 手段 | 工程数 | 最短所要 | 事前に必要なもの |
|---|---|---|---|
| カードのキャッシング(ATM) | 4 | 3分 | 発行済みカードと暗証番号 |
| カードのキャッシング(振込) | 3 | 15分 | 発行済みカードとアプリ |
| 質屋 | 4 | 30分 | 預ける品物と来店 |
| 消費者金融(Web完結) | 5 | 1時間 | 本人確認書類とスマホ |
| 自動契約機 | 6 | 2時間 | 本人確認書類と来店 |
| 銀行カードローン | 6 | 1日 | 本人確認書類と口座 |
| 生活福祉資金 | 6 | 3週間 | 相談予約と各種書類 |
各工程を最短で見積もった目安です。混雑状況・書類の状態・審査の内容により変わります。
工程数の差はせいぜい3から6。それでも時間は1万倍違います。右端の列を見れば理由がわかります。最も速い手段は、すでに発行済みのカードを持っていることが前提です。持っていない人にとって、その3分は存在しません。
つまり「いちばん速い方法」は人によって違います。自分が今どの列に該当するかを先に確認したほうが、比較記事を何本も読むより早く答えが出ます。
カードを持っている場合の最短ルート
クレジットカードにキャッシング枠がついていれば、それが最速です。ATMにカードを入れて暗証番号を打ち、金額を指定して受け取る。審査も申込もありません。
注意点は2つあります。ひとつは、キャッシング枠がゼロに設定されている場合があること。ショッピング枠とは別枠で、申込時に希望しなければ付与されていないことがあります。カード会社のアプリで残枠を確認してください。
もうひとつは金利です。年15〜18%程度が一般的で、消費者金融と大きくは変わりません。速いから割高というわけではないので、枠があるなら選択肢から外す理由はありません。仕組みの詳細はクレジットカードのキャッシングにまとめました。
カードがない場合に最も速いのは
カードを持っていない、あるいは枠を使い切っている場合、現実的な最短は消費者金融のWeb完結です。本人確認書類とスマートフォンがあれば、来店せずに1時間程度で完了します。
ただし振込には締切があります。当日中に着金させたい場合、逆算すると申込完了は午後2時台がリミットです。計算の内訳は東京の即日融資に載せています。
質屋も30分程度で現金になりますが、預ける品物と来店が必要です。加えて質屋営業法の上限は年109.5%と、貸金業者の水準を大きく上回ります。数日で買い戻す前提でなければ負担が重くなる点は、今すぐお金が必要なときで数字を出して比較しました。
先に準備しておくと工程が縮む
Web完結の1時間は、書類が整っている前提の数字です。実際にはここで詰まる人が多い。
始める前に手元にそろえておきたいのは、本人確認書類、勤務先の情報、受取口座の情報の3つです。免許証は現住所と一致しているか、裏面に変更記載があれば両面とも撮影が必要か——このあたりを申込中に確認し始めると、それだけで数十分が飛びます。
撮影も先に済ませておくと確実です。四隅が入っているか、ホログラムに照明が反射していないか。再提出になれば確認の往復が発生し、当日入金の締切に間に合わなくなることがあります。
収入証明書が必要になるのは借入額が一定を超える場合に限られます。少額であれば本人確認書類のみで完結することが多く、その線引きは収入証明書不要の借入に整理しました。
同時に何社も申し込むと逆に遅くなる
急いでいるとき、どこか一社は通るだろうと考えて複数社に同時に申し込む人がいます。これは逆効果になります。
申込を行うと、その事実そのものが指定信用情報機関に登録されます。借りたかどうかに関係なく、「申し込んだ」という記録が残る。保存期間は6か月です。審査の際には他社の申込状況も照会されるため、短期間に複数社の記録が並んでいると、資金繰りに窮していると判断されやすくなります。
| 記録されるもの | 申込日、申込先、申込内容。契約に至らなかった場合も残ります。 |
|---|---|
| 保存期間 | 6か月間 |
| 審査への影響 | 短期間に集中していると、他社で否決された可能性を疑われます |
| 目安 | 1か月に3社以上は避けたほうが無難とされています |
つまり、同時に3社へ申し込んだ場合、2社目3社目の審査は1社目の申込記録を見ながら行われることになります。数を打つほど通りにくくなる構造です。
速く借りたいなら、逆のことをしてください。申込先を1社に決め、書類を先にそろえてから送る。落ちてから次を検討しても、Web完結なら1時間単位の話です。同時申込で全滅するより、結果的に速く終わります。信用情報に何が記録されるかは審査基準で詳しく説明しています。
東京で使える手段の実際
東京は選択肢の密度が高い地域です。コンビニATMは深夜も動いており、自動契約機も23区内に多く置かれています。地方と比べれば、来店を伴う手段が現実的に使える環境ではあります。
ただ、来店を前提にすると移動時間が乗ります。都心であっても、往復に1時間かかれば最短90分の手段が実質2時間半になる。オンライン完結であれば移動はゼロで、23区でも多摩地域でも条件は変わりません。手段そのものより、移動を含めた総時間で比べたほうが実態に近くなります。
東京全体の借入方法は東京でお金を借りるに、少額帯にしぼった話は東京の少額融資にまとめています。
よくある質問
東京ですぐにお金を借りる最も速い方法は何ですか?
手続きの工程数が少ない方法ほど速いのですか?
キャッシング枠があるか確認する方法は?
Web完結で1時間かからないこともありますか?
東京は地方より速く借りられますか?
質屋は速いと聞きましたが利用してよいですか?
東京23区の地図
生活福祉資金の相談窓口である社会福祉協議会は、23区それぞれに置かれています。担当になるのは住民登録のある区です。