貸金業法第17条は、契約したときに書面を交付することを貸す側の義務としています。ただし何語で書くかまでは定めていないので、実務では日本語が原則です。読めないまま同意すれば、金利も返済日も遅延損害金の率も分からないまま契約したことになります。母語で説明を受けられる窓口があるか、やさしい日本語で書き直したものを出せるか。申し込む前に確かめておく項目は、金利のほかにもうひとつあるということです。
書面は日本語で来ます
契約書面の交付は法律上の義務ですが、言語の指定はありません。だから日本語で届きます。
貸金業法は第17条で契約時の書面を、第18条で返済を受けたときの受取証書を求めています。記載しなければならない項目も細かく決まっています。
| 第17条の書面 | 契約したときに交付されます。金利、返済の方式、期間、回数などが入ります。 |
|---|---|
| 第18条の書面 | 返済を受けたときに交付されます。受け取った額と充当の内訳が入ります。 |
| 言語 | 法律に定めがなく、日本語で作られるのが通例です。 |
項目が守られているかどうかと、読めるかどうかは別の話です。法律上は完全な書面でも、読めなければ内容を知らないまま持っていることになります。
読めないまま同意した場合
同意した以上、契約は成立します。読めなかったことは理由になりません。
実際に困るのは、後から出てくる条件です。返済日、遅延損害金の率、繰上返済の扱い。どれも書面には書いてあります。
| 知らないと起きること | 金額の例 |
|---|---|
| 返済日を勘違いして1か月遅れる | 30万円・年20.0%の遅延損害金で5,000円前後 |
| 繰上返済の方法を知らずに置いておく | 10万円を3か月早く返せば年18.0%で4,500円前後 |
日割りで計算した概算です。遅延損害金の率と繰上返済の取扱いは契約により異なります。
どちらも、書面を読めていれば起きません。読めないことの費用は、こういう形で出てきます。すでに期日を過ぎてしまったときの動き方は返済が遅れた場合に置きました。
何語で対応しているか聞いておく
申し込む前に、電話で一つ聞くだけで済みます。
| 多言語の窓口がある | 専用の回線や時間帯を設けている会社があります。 |
|---|---|
| 通訳サービスを介する | 三者通話で通訳が入る形です。対応する言語と時間帯が決まっています。 |
| 日本語のみ | その場合は、読み書きを助けてくれる人と一緒に進めることになります。 |
聞くのはこの一点です。「日本語以外での説明はできますか」と尋ねれば、どれに当たるかが分かります。
できないと言われても、それで不利になることはありません。申込の前の問い合わせは、審査とは関係のないやり取りです。
正規の登録を受けているかどうかの確かめ方は浜松の正規貸金業者に並べました。
やさしい日本語という選択肢
母語での対応がなくても、もうひとつ手があります。
やさしい日本語は、文を短くし、難しい言葉を言い換え、漢字にふりがなを振る書き方です。行政の窓口では広く使われています。
| 元の表現 | 「期限の利益を喪失した場合」 |
|---|---|
| 言い換え | 「決められた日までにお金を返さなかったとき」 |
意味は同じです。読める形にするだけで、内容は変わりません。
担当者に「やさしい日本語で説明してもらえますか」と頼めば、応じてくれることがあります。断られても失うものはありません。
通訳を連れていくときの注意
知り合いに通訳を頼む方が多くいます。そのときに気をつけることがあります。
まず、契約の当事者は自分です。通訳した人が代わりに決めるわけではありません。理解できないまま進んだら、その場で止めてください。
次に、書面は自分で受け取って自分で保管します。通訳した人に預けたままにすると、後で確かめられなくなります。
それから、通訳を頼んだ人に保証人になってもらう話が出たら、いったん持ち帰ってください。保証人は、本人が返せないときに代わりに全額を返す立場です。頼む側も頼まれる側も、その重さを分かったうえで決める必要があります。
書面のどこを先に読むか
全部を訳すのは大変です。先に読む場所を決めておけば足ります。
| 実質年率 | 費用を含めた年あたりの率です。ここが年20.0%を超えていれば契約しないでください。 |
|---|---|
| 返済期日 | 毎月何日かです。給料日との位置関係を見ます。 |
| 返済金額 | 毎月いくらかです。最低額なのか固定額なのかも見ます。 |
| 遅延損害金 | 遅れたときの率です。上限は年20.0%です。 |
この四つの数字だけなら、翻訳する道具でも読み取れます。数字と単位はどの言語でも同じ形で出てくるからです。
利息制限法の上限が10万円未満で年20.0%、100万円未満で年18.0%、100万円以上で年15.0%であることは浜松の消費者金融に整理しました。
問い合わせの窓口と受付時間
契約したあとにも、聞く場面は来ます。
多言語で受け付けている会社でも、その回線が開いているのは平日の日中に限られることがほとんどです。日本語の窓口が24時間でも、通訳が入る枠は別に決まっています。
交代勤務で働いていると、この時間帯に電話をかけるのが難しくなります。あらかじめ受付時間を控えておいて、休みの日に合わせてください。
受付が動いている時間と、実際に処理が進む時間が違う点は浜松の24時間借入に書きました。
浜松の多言語の窓口
市内には、暮らしの相談を複数の言語で受ける窓口があります。
そこは借入の専門機関ではありませんが、書面の意味を一緒に読み、必要なら適切な相談先へつないでくれます。契約の内容に不安があるとき、最初に持ち込む先として使えます。
市内3区のどこに住んでいても利用できます。2024年1月に7区から3区へ再編されているので、古い案内に載っている区名と現在の表記が違うことがあります。
費用のかからない相談先としては、消費生活センターと法テラスもあります。取り立てや契約のもつれを扱う窓口です。生活そのものが苦しい場合の制度は浜松の公的融資にまとめました。
よくある質問
契約書面は母語で出してもらえますか?
読めないまま同意したらどうなりますか?
申し込む前に何を聞けばよいですか?
やさしい日本語とは何ですか?
知り合いに通訳を頼んでもよいですか?
書面のどこを先に読みますか?
浜松市の地図
社会福祉協議会は市内3区のすべてに置かれています。2024年1月に7区から3区へ再編されたため、以前の区名で書かれた案内が残っていることがあります。