闇金は、貸金業の登録を受けずに貸付を行う業者や、登録があっても法の上限をはるかに超える利息を取る業者のことです。「審査なし」「ブラックでも可」といった言葉で誘い、個人情報や口座を手に入れたうえで、高額の返済や脅しを続ける手口が知られています。登録の有無は公開の名簿で確かめられ、被害に遭ったときの相談先も決まっています。
| 見分ける第一歩 | 貸金業の登録番号と、金融庁の登録業者検索での照合 |
|---|---|
| 無登録の貸付 | 貸金業法で禁止されている違法な営業です |
| 利息の上限 | 10万円未満は年20%、100万円未満は年18%、100万円以上は年15% |
| 超高金利 | 年109.5%を超える利息の契約は無効とされています |
| 払う必要 | 違法な貸付の利息や元本について、返済する義務はないとされています |
| 相談先 | 警察、法テラス、消費者ホットライン(188)、弁護士・司法書士 |
闇金とはどんな業者ですか?
貸金業の登録がない業者、または登録があっても違法な高金利で貸す業者の通称です。日本で貸金業を営むには、国または都道府県への登録が必要です。登録を受けずに貸付を行うことは、貸金業法で禁じられた違法な営業で、10年以下の懲役または3,000万円以下の罰金という重い罰則が定められています。
闇金は、この登録を受けずに貸したり、他人の登録番号を名乗ったりして、利息制限法の上限を大きく超える利息を取ります。返済が滞ると、勤務先や家族への連絡、脅迫まがいの取り立てに及ぶ例が知られています。
見分けるサインは何ですか?
審査をしない、先にお金を求める、連絡先が携帯電話だけ、という三つが典型的な合図です。
- 審査なし・ブラックでも可貸金業者には返済能力を調べる義務があります。調べずに貸すと言う業者は、法に反しています。
- 先に手数料や保証料を求める融資の前に振り込ませ、そのまま連絡を絶つ「保証金詐欺」の型です。正規の貸し手は、融資の前にお金を求めません。
- 連絡先が携帯電話だけ事務所の所在地や固定電話がなく、携帯電話やメッセージアプリだけで連絡してくる業者は避けます。
- 個人名や屋号だけで名乗る会社名と登録番号を示せない相手は、貸金業者として確認できません。
- 年金や給与を担保にする年金を担保にする貸付は法律で禁じられています。給与を先に譲り受ける形も、実態が貸付の場合があります。
- 今日中、今だけと急かす考える時間を与えず、条件を読ませないための言い方です。
登録はどう確かめますか?
金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」で、会社名と登録番号を照らします。広告や契約書に書かれた登録番号を、公開されている名簿で調べます。名称、所在地、番号がすべて一致するかを見ます。一致しない場合や、そもそも番号を示さない場合は、貸金業者としては確認できません。
他人の登録番号を無断で使う例もあるため、名簿に載っていることだけで安心しません。連絡先が名簿の所在地と合うか、電話番号が公式のものかも確かめます。正規の貸し手側から見た確認の手順は、正規の消費者金融の見分け方でも読めます。
利息の上限と、違法の線
利息制限法の上限を超える利息は無効で、著しい高金利は刑事罰の対象になります。
| 借りる額(元本) | 利息の上限(年) |
|---|---|
| 10万円未満 | 年20% |
| 10万円以上100万円未満 | 年18% |
| 100万円以上 | 年15% |
※ 利息制限法による上限です。貸金業者は、これを超える利息を取れません。
上限を超えた部分の利息は無効です。さらに、年20%を超える利息は出資法で刑事罰の対象となり、年109.5%を超える利息の契約は、そもそも無効とされています。闇金の中には、日や週の単位で高い利息を取り、年に直すと数百%以上になる例もあります。借りる額に対する年率を、必ず計算してから判断します。
通常の返済額と総額の見方は、借金の金利計算で確かめられます。
よくある手口
手口は変わっても、先払い、個人情報の要求、急かす言葉という型は共通しています。
- 融資保証金詐欺審査を通すため、保証料や手数料を先に振り込ませ、融資は実行されません。
- ソフト闇金最初は丁寧な対応でも、返済が遅れると態度を変え、高い利息と取り立てに移ります。
- 口座の売買や貸与融資の条件として口座の提供を求められます。口座を渡す行為は、犯罪に関わるおそれがあります。
- 個人間融資の勧誘メッセージアプリや掲示板で個人が貸すと持ちかけ、免許証の写真を求めます。
- 年金担保・給与の買い取り形は貸付でなくても、実態が貸付なら貸金業の規制が及ぶ場合があります。
借りてしまったらどうしますか?
追加では払わず、証拠を残し、できるだけ早く警察と弁護士に相談します。
- 一新しい借入で返済しない。別の闇金から借りると、被害が広がります。
- 二やり取りを残す。通話の録音、メッセージの画面、振込の控えを保存します。
- 三警察に相談する。最寄りの警察署か、警察相談専用電話(#9110)に連絡します。
- 四弁護士・司法書士に相談する。法テラス(0570-078374)で、無料相談や費用の立替制度を案内しています。
違法な貸付の利息や元本は、返済する義務がないとされています。ただし、相手に直接連絡したり、会いに行ったりすると、かえって危険な場合があります。窓口に相談し、対応を任せることを勧めます。消費者ホットライン(188)でも、最寄りの相談窓口を案内してもらえます。
取り立てや脅迫を受けたとき
脅しや嫌がらせに屈せず、記録して警察に伝えます。正規の貸金業者でも、午後9時から午前8時までの取り立ては禁止されており、勤務先や家族への取り立ても制限されています。闇金はこうした決まりを守らないため、脅す言葉や、勤務先・家族への連絡が続く場合は、日時と内容を記録して警察に相談します。
本人以外には、返済の義務はありません。家族に連絡が来ても、肩代わりをしないことが大切です。家族の立場での動き方は、家族の借金に気づいたときもあわせて読んでください。
免許証の写真や口座を渡してしまったとき
できるだけ早く、警察と金融機関に連絡し、記録を残します。本人確認書類の写真を送ってしまった場合、取り戻すことはできませんが、被害の拡大を防ぐ手があります。やり取りの記録を保存し、警察に被害を申告してください。口座を渡してしまった場合は、口座のある金融機関にも速やかに連絡します。
勤務先や家族の連絡先を伝えている場合は、あらかじめ家族に状況を話しておくと、嫌がらせが来たときに慌てずに済みます。
闇金に頼らないための準備
返済に困ったら、借りる前に相談する窓口を使います。返済が苦しくなってから、闇金に頼る人が少なくありません。その前に、返済が遅れそうなときの動き方を返済が遅れたらで、借金の整理の方法を債務整理の違いで確かめてください。生活費が足りない場合は、生活福祉資金のような公的な貸付もあります。
借りすぎを自分で止めたい場合は、貸付自粛制度を使う方法もあります。ただし、闇金は信用情報機関を使わないため、この制度の効果が届かない点に注意が必要です。