ATMで毎月1回借りて1回返すと、手数料だけで年5,280円かかります。残高10万円なら年5.28%に相当する額です。ところがこの手数料は、表示されている実質年率には含まれません。法律がそう定めているためです。借入サービスを比べるとき、金利の横に並べて見るべき数字がここにあります。
使い方によって年間の手数料が変わる
ATMの利用料は1回あたりの金額で決まります。1万円以下なら110円、1万円を超えれば220円というのが一般的な設定です。これを年間で積み上げます。
| 利用の仕方 | 年間の手数料 | 残高10万円に対する割合 |
|---|---|---|
| 口座振替のみ | 0円 | 0% |
| ATMで月1回返済 | 2,640円 | 2.64% |
| ATMで借入・返済とも月1回 | 5,280円 | 5.28% |
1回あたり220円、12か月分での試算です。1万円以下の取引であれば1回110円になります。
同じ契約でも、返し方を変えるだけで年5,280円が動きます。3年続ければ15,840円。金利を数ポイント下げるのと同じだけの効果がここにあります。
実質年率に現れないのはなぜか
不思議に思える点です。手数料も支払う金額なのに、なぜ年率に含まれないのか。
利息制限法では、貸主が受け取る手数料や礼金などを利息とみなす扱いになっています。しかしATMなどの利用料については例外があり、政令で定める額までは、このみなし利息に含めないと定められています。その額が1万円以下で110円、1万円超で220円です。
| 原則 | 名目を問わず、貸主が受け取る金銭は利息とみなされます。 |
|---|---|
| 例外 | 政令で定める額までのATM利用料は、みなし利息から除かれます。 |
| 結果 | 実質年率の計算に入らないため、表示上は見えません。 |
違法な上乗せではありません。表示されないというだけで、支払う事実は変わらないということです。上限金利そのものの仕組みは正規の貸金業者で扱っています。
利息と並べるとどの程度か
金額の大小を判断するために、利息と同じ土俵に置きます。
残高10万円を年18.0%で1年間借り続けると、利息は18,000円です。ここに手数料5,280円が加わると、実際に支払う総額は23,280円になります。
| 年間の負担 | |
|---|---|
| 利息(年18.0%) | 18,000円 |
| ATM手数料 | 5,280円 |
| 合計 | 23,280円 |
手数料は利息の29.3%にあたります。負担全体で見れば、5分の1強が手数料ということです。実質年率で表せば18.0%ではなく23.3%相当の支払いをしていることになります。
借入の側と返済の側の両方でATMを使った場合の数字です。返済だけなら2,640円で、利息の14.7%。それでも年間で見れば無視できる額ではありません。少額融資を検討している場合は特に効いてきます。
残高が小さいほど重くなる
手数料は残高にかかわらず一定です。利息のほうは残高に比例します。したがって、残高が小さいほど手数料の比重が上がります。
| 残高 | 年18.0%の利息 | 手数料 | 合計 | 残高に対する割合 |
|---|---|---|---|---|
| 3万円 | 5,400円 | 5,280円 | 10,680円 | 35.6% |
| 5万円 | 9,000円 | 5,280円 | 14,280円 | 28.6% |
| 10万円 | 18,000円 | 5,280円 | 23,280円 | 23.3% |
| 30万円 | 54,000円 | 5,280円 | 59,280円 | 19.8% |
ATMで月1回借り、月1回返す使い方を1年続けた場合の試算です。
3万円の残高では、手数料が利息とほぼ同額になります。金利そのものは法定の範囲内であっても、支払う総額の比率は年35.6%に達します。上限金利の議論とは別の次元で、負担が積み上がっているということです。
少額を借りる場面ほど、返済方法の選択が効きます。借入方法の比較で金利を見比べる前に、まず手数料のかからない返し方を選べるかを確認してください。
手数料をゼロにする方法
避ける手立ては用意されています。契約時か、会員ページの設定で切り替えられます。
| 口座振替 | 毎月の返済を自動引落にします。手数料はかかりません。 |
|---|---|
| インターネット返済 | 提携金融機関の口座から会員ページ経由で返済します。多くの会社で無料です。 |
| 自社ATM | 会社が自前で設置しているATMは無料の場合があります。 |
| 銀行振込 | 振込手数料が別にかかります。金額次第ではATMより高くつきます。 |
借入の側も同じです。カードを使わず、指定口座への振込で受け取れば手数料はかかりません。ATMを使うのは、現金が今すぐ手元に要る場面に限るという整理ができます。
口座振替の締切と反映
口座振替に切り替える場合、いつから適用されるかを確認してください。
金融機関への登録手続きに数週間かかることがあり、その間の返済はATMか振込で行うことになります。切り替えを申し込んだ月から自動的に引き落とされるとは限りません。
| 登録までの期間 | 数週間かかる場合があります。会社に確認してください。 |
|---|---|
| その間の返済 | 従来の方法で行います。忘れると延滞になります。 |
| 引落日の残高 | 前日までに用意します。引落は1回のみで再引落がない会社もあります。 |
引落に失敗すれば延滞の扱いになります。取り扱いは返済が遅れた場合にまとめています。
「手数料無料」の範囲を読む
広告に無料と書かれていても、どの取引が無料なのかは限定されています。
| 表示 | 実際に確かめること |
|---|---|
| ATM手数料無料 | 自社ATMだけか、提携ATMも含むか。 |
| 返済手数料無料 | 借入時の手数料も無料か。片方だけのことがあります。 |
| 振込手数料無料 | 会社が負担するのは融資実行の振込のみ、という場合があります。 |
| 回数無制限 | 月あたりの無料回数に上限が設けられていないか。 |
手数料の条件は契約書面ではなく、会員規約や商品説明のページに書かれていることが多くあります。申込前に一度目を通してください。
名古屋から利用する場合
名古屋は提携ATMの設置が多い地域です。栄、名駅、金山といった主要駅の周辺には、複数社の提携先が集まっています。
近くにATMがあることは利便性ですが、そのまま手数料の発生源にもなります。歩いて行ける場所にあるほど、少額の出し入れを繰り返しやすくなるためです。
| ATMが近い場合 | 回数が増えやすくなります。口座振替への切り替えを検討してください。 |
|---|---|
| 来店せずに使う場合 | 振込での借入とインターネット返済で、手数料は0円になります。 |
名古屋で使える手段の全体像は名古屋でお金を借りる、会社ごとの条件は名古屋の消費者金融で確認できます。
愛知県内でも、市外や郊外では提携ATMまでの距離があります。その場合はインターネット返済を前提に会社を選ぶほうが確実です。対応している提携金融機関の一覧は各社の会員ページに掲載されています。
よくある質問
ATM手数料は年間でいくらになりますか?
なぜ実質年率に手数料が入らないのですか?
手数料は利息と比べてどの程度ですか?
手数料をかけずに返済できますか?
口座振替はすぐ始まりますか?
名古屋でATMが近いことは有利ですか?
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