学生の枠を決めているのは、親からの仕送りではなく本人のアルバイト収入です。仕送りは継続して受け取っていても収入として数えられません。月8万円の仕送りと月4万円のアルバイトがある学生の枠は、年収48万円の3分の1で16万円です。仕送りを足した年収144万円で計算すれば48万円になりますが、その数え方は使えません。
仕送りは収入に数えません
年収として扱われるのは、労働の対価や継続的な事業所得です。親からの仕送りはどちらにも当たりません。
毎月決まった額が届いていても、それは扶養にもとづく援助であって、本人が稼いだものではありません。仕送りが止まる可能性もあるため、返済の原資としては見られないということです。金額が大きくても扱いは変わりません。
同じ理由で、奨学金も収入には入りません。奨学金は貸与であれば債務であり、給付であっても学業のための支給だからです。貸与型であれば、むしろ将来の返済として扱われます。
年収に含まれるものと含まれないものの区分は総量規制にまとめました。
枠はいくらになりますか?
アルバイトの収入だけで計算します。
| 月のアルバイト収入 | 年収 | 枠の目安 |
|---|---|---|
| 3万円 | 36万円 | 12万円 |
| 4万円 | 48万円 | 16万円 |
| 6万円 | 72万円 | 24万円 |
| 10万円 | 120万円 | 40万円 |
貸金業者からの借入に適用される、年収を3で割った枠をもとにした概算です。実際の限度額は審査で決まります。
枠が立つとしても、その全額が借りられるとは限りません。返済能力の判断は枠の計算とは別に行われるためです。
収入が安定していない、勤続が短いといった要素も見られるため、枠の上限まで通ることはむしろ少なくなります。初めての契約であれば、最初の限度額は10万円から30万円あたりに収まることが多くあります。
扶養の枠との関係
アルバイトの収入を増やせば枠は広がりますが、別の線が近づいてきます。
| 年収 | 借入の枠 | 扶養や税の面で近づく線 |
|---|---|---|
| 103万円 | 34.3万円 | 所得税がかかり始める水準です |
| 130万円 | 43.3万円 | 社会保険の扶養から外れる水準です |
一般的な目安です。実際の適用は勤務先の制度や加入している保険によって異なります。
借入の枠を広げるためだけに収入を増やすという順序は、本末転倒になりがちです。枠が9万円広がる代わりに、保険料の負担が生じることもあります。
収入は必要があって増やすものであって、枠のために調整するものではありません。必要額の出し方を先に固めてください。
学生が借りるときの条件
年齢と収入の2つが揃っている必要があります。
| 年齢 | 成年に達していることが前提です。未成年は契約そのものができません。 |
|---|---|
| 安定した収入 | アルバイトでも継続していれば対象です。単発の収入は含みません。 |
| 本人確認書類 | 学生証だけでは足りず、運転免許証やマイナンバーカードが要ります。 |
| 在籍確認 | アルバイト先に対して行われます。学校ではありません。 |
成年年齢の引き下げにより、18歳から契約できるようになりました。ただし会社によっては20歳以上を条件としている場合もあり、そこは各社の判断です。申し込む前に対象年齢を確かめてください。
在籍確認がアルバイト先に行くという点は、事前に知っておいたほうがよい部分です。シフト制で出勤日が限られている場合、取れるまでに日数がかかることもあります。方法は川崎の在籍確認で扱っています。
親の同意は要りますか?
成年であれば要りません。本人の収入と信用で判断されます。
未成年の場合は法定代理人の同意が必要ですが、実務としては成年に達していることを条件にしている会社がほとんどです。同意があれば未成年でも借りられるという形にはなっていません。
親に知られるかどうかは別の話で、通常は本人以外へ連絡が行くことはありません。自宅への郵送物を避けたい場合は、書面の受け取り方を選べるかを確かめてください。電子交付に対応している会社であれば、紙が届くことはありません。
学費であれば別の制度があります
使いみちが就学に関するものなら、先に当たる制度があります。
| 教育支援資金 | 社会福祉協議会が窓口です。無利子または年1.5%程度です。 |
|---|---|
| 奨学金 | 学校を通じて申し込みます。貸与型と給付型があります。 |
| 教育ローン | 金融機関や公的な機関が扱います。保護者が契約するのが通常です。 |
いずれも民間のカードローンより条件が良く、金額も大きく取れます。時期が読める支出であれば、こちらを先に検討する価値があります。入学金や授業料の納付期限は前もって分かるため、逆算する余地は十分にあります。
区分と月々の負担は生活福祉資金に並べました。
収入のない主婦や主夫の場合
本人に収入がなければ、年収の3分の1という計算ではゼロになります。単独では枠が立ちません。
パートやアルバイトの収入があるなら、その額で枠が計算されます。月5万円なら年収60万円で、枠は20万円です。学生と同じ考え方になります。金額の大小より、続いているかどうかが見られます。
配偶者の収入は、そのままでは本人の年収になりません。世帯として収入があっても、申込者本人の欄に書ける数字ではないためです。合算するには別の仕組みを使うことになります。
配偶者の枠を分け合う仕組み
配偶者の収入と合算して枠を立てる道があります。ただし、これで枠が新たに増えるわけではない点に注意してください。
夫婦の年収を合わせた3分の1という1つの枠を、2人で分け合う形です。配偶者の年収が450万円なら枠は150万円ですが、配偶者がすでに100万円借りていれば、使えるのは残りの50万円になります。相手が枠を使い切っていれば、この仕組みを使っても借りられません。
手続きには配偶者の同意書、婚姻関係が分かる書類、配偶者の収入証明という3点が要ります。相手に伏せたまま進める方法はありません。
詳しい条件は配偶者貸付にまとめました。
川崎で申し込む場合
住んでいる区によって条件が変わることはありません。7区のどこでも同じです。
市内には大学や専門学校が複数あり、他県から通学している学生も多くいます。住民票を実家に置いたままの場合、本人確認書類の住所と現住所が違うことになるため、追加の書類を求められます。公共料金の領収書や住民票で補うことになり、そのぶん日数がかかります。
公的な制度については、住民登録のある市区町村が窓口になります。実家に住民票を置いているなら、そちらの社会福祉協議会が担当です。通学のために移しているなら、川崎市内の各区が窓口になります。
金額の決め方は川崎の少額融資で扱っています。
よくある質問
親からの仕送りは年収に入りますか?
アルバイト収入だけで枠はいくらになりますか?
学生でも借りられますか?
親の同意は必要ですか?
学費のためならどうしますか?
収入がない場合はどうなりますか?
川崎市の地図
社会福祉協議会は市内7区のすべてに置かれています。担当になるのは住民登録のある区です。