60万円を借りて、最初の1年に払う額を比べます。年18.0%で60回なら182,833円。生活福祉資金で連帯保証人を立て、据置6か月のあと10年で返す形なら30,000円。6.1倍の差です。金利がゼロであることに加えて、返し始めるまでの猶予と、返す期間の長さが同時に効いています。
1年目の支出が6.1倍違う
60万円という同じ額を、条件を変えて並べます。
| 民間・年18.0%・60回 | 公的・無利子・据置6か月+120回 | |
|---|---|---|
| 毎月の返済額 | 15,236円 | 5,000円 |
| 1年目の支出 | 182,833円 | 30,000円 |
| 総支払額 | 914,163円 | 600,000円 |
| 利息 | 314,163円 | 0円 |
元利均等での概算です。公的側は据置期間中の返済がない前提で計算しています。
1年目に払う額は182,833円と30,000円、6.1倍の開きになります。資金繰りが苦しい時期ほど、この差が効きます。
効いているのは3つ
差を生んでいる要素を分けると、3つあります。
| 金利 | 無利子であれば利息は0円です。314,163円がまるごと消えます。 |
|---|---|
| 償還期間 | 60回が120回になれば、毎月の額は半分近くまで下がります。 |
| 据置期間 | 返し始めるまでの数か月、支出が発生しません。 |
民間で期間だけを120回に延ばしても、年18.0%なら毎月10,811円、利息は697,333円になります。期間を延ばすほど利息が膨らむためです。
金利がゼロだからこそ、期間を延ばすことが純粋に負担軽減として働きます。この組み合わせが公的な制度の特徴です。
据置期間で何が変わるか
据置期間とは、借りてから返済を始めるまでの猶予です。資金の種類によって定められています。
この期間中は返済がありません。無利子であれば、利息も積み上がりません。生活を立て直すための時間を、費用なしで確保できるということです。
民間で同じ6か月を確保しようとすると、その間の利息が発生します。60万円を年18.0%で6か月なら54,000円。据置に相当する猶予に、それだけの費用がかかる計算になります。
据置の長さは資金の種類ごとに違います。申込の際に確かめておく項目のひとつです。
資金の種類で額と期間が決まる
生活福祉資金は、目的ごとに区分が分かれています。
| 緊急小口資金 | 少額を短期で。無利子で連帯保証人も不要です。償還は1年程度です。 |
|---|---|
| 総合支援資金 | 生活の立て直しに充てる資金です。償還は10年以内が目安になります。 |
| 福祉資金 | 療養や介護、住居の補修など幅広い用途に対応します。償還期間は長めです。 |
| 教育支援資金 | 就学に必要な費用です。無利子で、卒業後からの償還になります。 |
同じ「公的融資」でも、区分が違えば上限額も償還期間も変わります。相談の際は、何に使うかを具体的に伝えてください。区分が決まらないと話が進みません。
上限額や期間は制度の見直しで変わることがあります。数字は窓口で確かめてください。
制度は貸付であって給付ではありません。返す義務がある点は民間と同じです。返済が滞れば督促があり、連帯保証人を立てている場合はその人に請求が及びます。負担が軽い分だけ、返す前提を軽く見てよいということにはなりません。
連帯保証人の有無で利子が決まる
利子の有無は、連帯保証人を立てられるかで分かれます。
| 連帯保証人あり | 無利子です。60万円を10年で返しても利息は0円になります。 |
|---|---|
| 連帯保証人なし | 年1.5%程度が設定されます。60万円・120回で利息は46,499円です。 |
連帯保証人がいない場合でも借りられます。年1.5%であれば、民間の年18.0%で同じ期間を組んだ場合の697,333円に対して、15分の1です。
緊急小口資金のように、保証人を求めない区分もあります。用意できないことを理由に諦める必要はありません。
申込から交付までの日数
速さは民間に及びません。ここが唯一の弱点です。
相談、申込書類の準備、審査、決定、交付という順に進みます。区分によりますが、数週間から1か月程度を見ておく必要があります。当日や翌日に手元へ届く仕組みではありません。
ただし、毎月の返済額の差が10,236円あることを踏まえると、1か月待つことの代償はその1か月分だけです。急ぎでないなら、待つ側が有利になります。
今日でなければ困る事情がある場合の選び分けは福岡でお金が必要に置きました。
申込にあたっては、世帯全体の状況を示す書類が要ります。住民票、収入を示すもの、支出の内訳。何が必要かは区分によって変わるため、一度で揃えようとせず、最初の相談で確認するほうが結果的に速く進みます。
対象にならない場合
誰でも使えるわけではありません。要件があります。
低所得世帯、障害者世帯、高齢者世帯が対象です。所得の基準は世帯の人数や地域によって変わるため、自己判断で外さず窓口で確かめてください。基準を少し超えるだけで対象外になることもあれば、別の区分が使えることもあります。
また、返済の見込みが立たないと判断されれば、この制度でも貸付は行われません。生活保護など、貸付ではない支援へ案内される場合もあります。
他の借入がある状態でも相談はできます。返済先が複数ある場合の整理は返済先が複数あるときにまとめました。
制度と民間で審査の見どころも違います。民間は返済能力と信用情報を中心に見ますが、制度の側は世帯の状況と立て直しの見込みを重く見ます。片方で断られたことが、もう片方の結果を決めるわけではありません。民間側で何を見られるかは審査基準にあります。
民間と組み合わせる
すぐに要る分と、そうでない分を分ける使い方があります。
当座の数万円を短期の借入で埋め、残りを公的な制度で組む。短期の分は無利息期間を使えば費用がほぼかからず、大きい額のほうは無利子か年1.5%で長く返せます。
| すぐに要る分 | 短期で返せる額に限ります。無利息期間の範囲内が理想です。 |
|---|---|
| まとまった分 | 公的な制度で。据置期間があるため当面の負担が出ません。 |
ただし、公的な制度の審査では他の借入も見られます。申込の前に相談しておくほうが確実です。
制度を使いながら民間の返済を続けている場合、金利の高い側から先に減らすのが基本です。年18.0%の残高と年1.5%の残高が並んでいるなら、余裕ができた分は前者へ入れてください。時期による効き目の差は福岡のキャッシングで数字にしました。
福岡での窓口
福岡市では、各区の社会福祉協議会が受付の窓口になっています。
| 各区の社会福祉協議会 | 東、博多、中央、南、城南、早良、西の7区にあります。相談と申込を受け付けます。 |
|---|---|
| 福岡市社会福祉協議会 | 市全体の窓口です。制度の内容について案内を受けられます。 |
| 区役所の福祉担当 | 生活全般の相談から、使える制度へ案内されます。 |
相談は無料です。何が使えるか分からない段階でも受け付けています。持って行く書類が分からない場合は、電話で確かめてから訪ねてください。
制度と民間を含めた選択肢の一覧は福岡でお金を借りるにあります。
よくある質問
公的融資と民間ではどれだけ違いますか?
据置期間とは何ですか?
連帯保証人を用意できない場合はどうなりますか?
お金を受け取るまで何日かかりますか?
誰でも申し込めますか?
福岡ではどこに相談しますか?
福岡市の地図
社会福祉協議会は市内7区のすべてにあります。担当は住民登録のある区で、通勤先の場所は問われません。