残高30万円を毎月1万円ずつ返している途中で、5万円をまとめて入れる。1か月目に入れれば利息は35,851円減りますが、24か月目だと12,078円しか減りません。同じ5万円なのに効き目が3倍違う。繰上返済で決め手になるのは金額ではなく、入れる時期のほうです。
入れる時期で利息が3倍違う
残高30万円、年18.0%、毎月1万円返済という条件で、5万円を入れる時期だけを変えます。
| 5万円を入れる時期 | 完済まで | 利息 | 減った利息 |
|---|---|---|---|
| 入れない | 41か月 | 101,549円 | — |
| 1か月目 | 32か月 | 65,698円 | 35,851円 |
| 12か月目 | 33か月 | 77,979円 | 23,570円 |
| 24か月目 | 34か月 | 89,471円 | 12,078円 |
元金と利息を毎月精算する前提での概算です。実際の返済額は残高の区分によって変わります。
1か月目に入れた場合と24か月目では、減る利息に2.97倍の差があります。入れる金額はどちらも5万円です。
投入額の何%が返ってくるか
減った利息を、入れた5万円で割ると効き目が出ます。
| 1か月目 | 35,851円 ÷ 50,000円 = 71.7% |
|---|---|
| 12か月目 | 23,570円 ÷ 50,000円 = 47.1% |
| 24か月目 | 12,078円 ÷ 50,000円 = 24.2% |
早い時期に入れた5万円は、その7割にあたる額を利息の節約として返してきます。遅くなるほどこの割合は落ちていきます。
手元に5万円ができたときに、使うか返済に回すかを迷う場面があります。1か月目なら実質的に3万5千円の値打ちがあり、24か月目なら1万2千円です。同じ判断でも、時期によって重みが違います。
この表は返済が計画どおり進んだ場合の数字です。途中で追加の借入をすれば残高が戻り、完済までの月数はそのぶん延びます。繰上返済と追加借入を並行させると、入れた5万円の効果が打ち消されることもあります。
なぜ早いほど効くのか
利息は残高にかかるためです。残高が高い期間を削るほど、削れる利息が大きくなります。
1か月目に5万円を入れると、その後の40か月ずっと残高が5万円低いまま進みます。24か月目に入れた場合、低くなるのは残り10か月分だけです。効いている月数がそもそも4倍違います。
この構造は、繰上返済を「余裕ができたらやること」として後回しにすると価値が失われることを意味します。金額を貯めてから大きく入れるより、少額でも早く入れるほうが有利になる場面が多くなります。
残高が減らない使い方をしている場合の伸び方は残高が増えていく使い方に出しました。
月々を増やす方法との比較
まとまった額を1回入れるかわりに、毎月の返済額を上げるという方法もあります。
| 毎月の返済額 | 完済まで | 利息 |
|---|---|---|
| 10,000円 | 41か月 | 101,549円 |
| 11,000円 | 36か月 | 88,706円 |
| 12,000円 | 32か月 | 78,838円 |
| 15,000円 | 24か月 | 59,348円 |
月2,000円増やすと32か月で終わり、利息は22,711円減ります。5万円を1回入れた場合の32か月と同じ期間です。毎月の負担を少し上げるだけで、まとまった額を入れたのと近い効果が出ます。
どちらが向くかは資金の出方によります。毎月は動かせないがボーナスがあるなら1回入れる形、毎月に余裕を作れるなら額を上げる形です。
効き目が大きいのは残高が高い前半です。逆に言えば、後半に入ってからの繰上返済は期待したほど利息を減らしません。返済が進んでいる段階で余裕ができたなら、そのまま完済まで走るか、別の高い金利の残高へ回すかを比べたほうが合理的です。複数の残高がある場合の優先順位は返済先が複数あるときに置きました。
返し方の指定に注意する
追加で入金する際、その扱いを指定できる場合があります。
| 元金へ充当 | 残高が直接減ります。ここまでの試算はこの前提です。 |
|---|---|
| 次回以降の返済に充当 | 先払いとして扱われ、残高はすぐには減りません。 |
後者になると、利息は減りません。入金しただけでは元金に回らないことがあるため、繰上返済のつもりであれば元金充当を指定してください。
返済に複数の窓口がある会社では、経路によって扱いが変わることもあります。迷ったら入金前に問い合わせるのが確実です。
キャッシング枠の位置
クレジットカードのキャッシング枠は、買い物の枠とは別に用意されているように見えて、実際にはカード全体の利用枠の内側にあります。
キャッシングで使った分だけ、買い物に使える残りが減ります。両方を同時に上限まで使うことはできません。枠の合計が増えるわけではないという点を、先に把握しておいてください。
また、キャッシングは貸金業法の対象で、年収の3分の1という規制に含まれます。買い物の分割払いは割賦販売法の側なので、この計算には入りません。同じカードの中で、法律の異なる2つの機能が動いています。
数え方の詳細は総量規制にあります。
手数料で効き目が削られる
少額を何度も入れる場合、手数料が効き目を打ち消すことがあります。
提携ATMでの入金には1回ごとに手数料がかかります。1万円を入れて減る利息が数百円のとき、220円の手数料を払えば実質的な効果は半減します。
| 手数料のかからない経路 | インターネット返済、口座振替、会社の店舗窓口。 |
|---|---|
| かかる経路 | 提携ATM、コンビニATM。1回ごとに発生します。 |
手数料のかからない経路が用意されているなら、少額を何度でも入れられます。この場合、貯めてから入れる理由がなくなります。
入れる原資の作り方
まとまった額を用意しなくても、繰上返済は始められます。
毎月の生活費を見直して2,000円を捻出できれば、前の表のとおり利息は22,711円減ります。固定費の中で、使っていない契約や重複している保障がないかを先に確かめてください。
臨時の収入があった場合も、消費に回す前に残高へ入れるかどうかを判断する場面になります。1か月目に近い時期であれば、投入額の7割が戻ってくる計算です。
返済の見通しを回数と総額で確かめたい場合は返済シミュレーションで条件を変えられます。
福岡でキャッシングを使う
福岡では、キャッシングの引き出しも返済もATMで済ませられます。ただし手数料の扱いは経路によって違います。
| コンビニATM | 市内に多く、終日使えます。取引ごとに手数料がかかります。 |
|---|---|
| カード会社の窓口 | 天神や博多駅の周辺にあります。手数料はかかりません。 |
| インターネット返済 | 移動も手数料も不要です。時間の制約も少なくなります。 |
繰上返済を繰り返す前提なら、手数料のかからない経路を最初に確保しておくことが効きます。
福岡で使える選択肢の全体像は福岡でお金を借りるに置いてあります。
よくある質問
繰上返済はいつ入れるのが得ですか?
入れた金額の何割が戻ってきますか?
まとめて入れるのと毎月増やすのはどちらが有利ですか?
入金すれば必ず残高が減りますか?
キャッシング枠は買い物の枠と別ですか?
福岡ではどの経路で返すのが安いですか?
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