ひとり親が資格を取るために学校へ通うあいだ、生活費を支給する制度があります。返済の要らない給付です。仮に月10万円を2年間受け取れば240万円。同じ額を年3.0%・10年で借りれば利息が380,880円かかるので、合わせて2,780,880円の差になります。ただし受講を始めてからでは対象にならない制度もあります。順序を間違えると、この差がまるごと消えます。動くのは入学の前です。
学ぶあいだの生活費に給付があります
一定期間以上の課程で資格を取る場合、修業している期間の生活費を支給する仕組みがあります。貸付ではないので、返す必要がありません。
| 対象になる資格 | 看護、介護、保育など、就業に結びつく国家資格等が定められています。 |
|---|---|
| 支給の額 | 世帯の課税の状況によって分かれます。年度ごとに定められています。 |
| 支給の期間 | 修業している期間です。上限が設けられています。 |
| 修了したとき | 修了を支える一時金が別に用意されています。 |
要件も金額も期間も制度の定めによるもので、改定されることがあります。実際の内容は窓口でご確認ください。
働きながら通うのが難しい課程では、この給付があるかどうかが通えるかどうかを分けます。生活費全体の組み立ては熊本の少額融資にも書きました。
2年で2,780,880円の差です
給付を受けた場合と、同じ額を借りた場合を並べます。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 月10万円 × 24か月 | 2,400,000円 |
| 同額を年3.0%・120回で借りた利息 | 380,880円 |
| 合わせた差 | 2,780,880円 |
月10万円を24か月受け取ったものとし、同額を年3.0%・元利均等120回で借りた場合と比べた概算です。実際の支給額は制度の定めにより、適用金利は商品と審査によります。
給付は返す必要がないので、元金の240万円もそのまま差になります。
借りた場合の毎月の返済は23,174円で、それが10年続きます。給付を受けられれば、その10年がありません。
受講の前に申請します
順序が結果を分けます。
この種の給付は、通い始める前に相談し、対象になるかどうかの確認を経てから申請するのが原則です。入学したあとで気づいても、遡って対象になるとは限りません。
| 時期 | すること |
|---|---|
| 進路を考え始めたとき | 窓口で相談します。対象の資格かどうかを確かめます。 |
| 学校を決める前 | その課程が対象になるかを確かめます。 |
| 入学の手続きの前 | 申請の手順と必要書類をそろえます。 |
申請の時期と手順は自治体の定めによります。必ず窓口で確認してください。
学校を決めてから相談すると、その課程が対象外だったという結果になることがあります。順序を逆にしないでください。
受講料にも別の給付があります
生活費とは別に、講座の費用を支える仕組みがあります。
指定された教育訓練の講座を受けた場合に、支払った受講料の一部が支給されます。こちらも返済の要らない給付です。
| 対象 | あらかじめ指定された講座に限られます。 |
|---|---|
| 支給の割合 | 受講料の一定割合です。上限が定められています。 |
| 手続き | 受講の前に対象講座であることの確認を受けます。 |
ここでも順序は同じです。受け始めてからでは対象にならない場合があります。
制度の全体像は熊本の公的融資にまとめました。
訓練中は借りにくくなります
通っているあいだの収入は、給付が中心になります。
貸金業者の審査では、働いて得た収入が見られます。給付は年収の欄に書けないことが多いので、その期間に申し込めば枠は狭く出ます。
働いて得ている収入がまったくない状態では、原則として借りられません。貸金業法第13条が、返済能力を調べることを貸す側の義務としているためです。
だから、必要な資金は通い始める前に手当てしておくのが現実的です。入学の費用は熊本のフリーローンで扱った順序に当てはめてください。
子どもが学生として借りる場合
子ども本人の名義で借りる話は、また別です。
| アルバイト収入がある | 本人名義で申し込めます。年収の3分の1が枠の上限です。 |
|---|---|
| 収入がない | 本人名義では原則として借りられません。 |
| 年齢の条件 | 18歳や20歳を下限にしている商品が多くあります。 |
| 学生を対象外にする商品 | そう明記しているものもあります。 |
学費が目的なら、まず給付型の奨学金と授業料の減免、次に無利子の修学資金です。民間はその後になります。
試験の期間にはシフトが減ります。収入が落ちるその月でも払い切れる額かどうかを基準にしてください。
名義だけを貸さないでください
本人に収入がないとき、家族の名義を借りて申し込むという話が出てくることがあります。
契約上の債務者は名義人です。実際に受け取って使った人ではありません。滞れば、名義を貸した側の記録として残り続けます。
保証人も同じ構図です。本人が払えなくなった場面で、残っている全額を代わりに支払う立場に立ちます。
頼むほうも頼まれるほうも、そこまで理解したうえで決めてください。引き受けないという答えも、正当な選択です。
熊本で相談できる先
資格の取得に関する相談は、市内5区の区役所にあるひとり親の窓口が入口です。給付の制度もここで案内されます。
就業に関する相談を専門に受ける窓口も設けられています。どの資格が現実的かという話から聞けます。
学費については学校の窓口が先になります。同じような状況の学生を何人も見てきた担当がいるので、使える制度をよく知っています。
手段全体の並びは熊本でお金を借りるに、枠の計算は総量規制の解説に置きました。
よくある質問
学校へ通うあいだの生活費はどうしますか?
借りた場合とどれくらい違いますか?
いつ申請しますか?
受講料にも支援はありますか?
通っているあいだに借りられますか?
子どもの名義で借りられますか?
熊本市の地図
社会福祉協議会は市内5区のすべてに置かれています。担当になるのは住民登録のある区で、ひとり親の相談窓口も同じ区役所にあります。