借入サービスの口コミには、通った人の声しか集まりません。落ちた人はわざわざ書きに来ないからです。その結果、どの会社にも「審査が通りやすかった」という書き込みが並び、どこも甘いように見えます。実際には返済能力の調査は貸金業法上の義務で、緩められる余地がありません。甘い会社があるのではなく、条件に合った人が書き込んでいるだけです。
書き込むのは通った人だけです
否決された人が体験を書き残す動機は、ほとんどありません。そのため集まる声が最初から偏っています。
通った人は「思ったより早かった」「あっさり通った」と書きます。落ちた人は黙って別の会社を探すか、その話題自体から離れます。
結果として、どの会社のページを見ても似た調子の書き込みが並びます。会社ごとの違いを読み取ろうとしても、比べる材料になりません。
これは口コミが嘘だという話ではありません。書かれていることは本当でも、書かれていないほうが見えないという構造の問題です。母数が分からない感想を、確率のように読んでしまうところに落とし穴があります。
審査が甘い会社は存在しません
返済能力の調査は貸金業法が課した義務です。会社の裁量で省いたり緩めたりできる性質のものではありません。
年収の3分の1という枠も、信用情報への照会も、すべての登録業者に共通します。ここを飛ばして貸すと表明している相手があれば、それは登録業者ではありません。
| 省けないもの | 返済能力の調査、本人確認、信用情報への照会。 |
|---|---|
| 会社ごとに違うもの | どの項目をどれだけ重く見るか、という配分です。 |
「審査なし」「ブラックでも可」と書かれた広告は、この義務を無視していると自ら述べていることになります。判別の材料としては、むしろ分かりやすい部類です。
ではA社とB社で結果が違うのはなぜですか?
見る項目は同じでも、重みづけが違うからです。
勤続年数を重く見る会社、他社の件数を重く見る会社、年収に対する返済額の割合を重く見る会社。どれも同じ情報を見ていますが、どこで線を引くかが揃っていません。
だからA社で否決された人がB社で通ることは起こります。ただしそれはB社が甘いのではなく、その人の状態がB社の配分に合っていたということです。
逆の順序も同じ頻度で起きています。B社で落ちてA社で通った人は、たまたま書き込んでいないだけです。
読む価値のある情報とそうでない情報
| 情報 | 使えるか |
|---|---|
| 通った・落ちたという結果 | その人の状態が分からないため使えません |
| 手続きにかかった日数 | 目安として参考になります |
| 連絡の頻度や対応の様子 | 会社ごとの傾向が出ます |
| 実際に適用された金利 | その人の条件に依存するため当てになりません |
口コミの性質にもとづく整理です。実際の条件は各社の商品説明でご確認ください。
使えるのは、審査の結果に左右されない部分です。何日かかったか、どんな連絡が来たか、画面が使いやすかったか。こうした事実は誰が書いても大きくは変わりません。
逆に、通ったか落ちたかと、いくらの金利がついたかは、書いた人の状態がそのまま反映されています。自分に当てはめる根拠がありません。
一括申込を使うと何が起きますか?
1回の入力で複数社へ同時に申し込める仕組みが用意されていることがあります。入力の手間は確かに減りますが、その先で払うものがあります。
申し込んだ事実は会社ごとに記録され、その社数だけ信用情報に残ります。3社に連携すれば3件です。この記録は6か月間、他社からも見えます。
| 連携した社数 | 残る申込の件数 | 次の審査での読まれ方 |
|---|---|---|
| 1社 | 1件 | 通常の申込として扱われます |
| 3社 | 3件 | 短期間に複数と読まれます |
| 5社 | 5件 | 資金の必要度が高いと読まれます |
申込情報が保有される期間は一般に6か月とされています。登録の細目は機関ごとに定められています。
1社ずつ日を分けて出せば、この積み上がりは起きません。入力を繰り返す面倒はありますが、残る記録は1件ずつに収まります。信用情報の見え方は仙台の審査基準で扱っています。
急いでいる場面ほど一括申込に手が伸びますが、結果として通りにくくなるという逆の作用が働きます。3社に同時に出して3社とも否決される、という終わり方も起こりえます。
診断ツールの結果は審査結果ではありません
「借入可能かどうか3秒で診断」といった仕組みが用意されていることがあります。
ここで入力するのは年齢、年収、他社の借入額といった自己申告の数字です。信用情報への照会は行われません。つまり過去の返済状況は見ずに判断しています。
診断で可能と出ても、実際の審査では否決されることがあります。逆に、診断が厳しく出ても通ることがあります。どちらも見ている情報が違うためです。
使いどころとしては、年収の3分の1という枠に対して自分がどのあたりにいるかを掴む程度です。それ以上の意味を持たせないでください。枠の計算そのものは総量規制で確かめられます。
貸す側か、取り次ぐ側か
サイトには2種類あります。自ら貸す貸金業者と、申込を取り次ぐ仲介や比較のサービスです。
取り次ぐ側であれば、貸金業の登録番号ではなく別の表示になります。運営会社の情報を見れば区別がつきます。
掲載の順位が条件の良さで並んでいるとは限りません。広告としての枠が混ざっていることもあります。順位を判断の材料にしないでください。
登録の照合手順は仙台の正規貸金業者にまとめました。
自分の状態を先に知る
他人の体験を読むより、自分の記録を見るほうが確実です。
指定信用情報機関には本人が開示を請求できます。日本信用情報機構やシー・アイ・シーで、手数料は1,000円前後です。いま何社と契約があり、残高がいくらで、入金状況がどう記録されているかが分かります。
ここを知らないまま口コミを読んでも、自分に当てはまるかどうかは判断できません。逆に、自分の状態が分かっていれば、通るかどうかの見当はある程度つきます。
枠の計算は総量規制に、見られる項目は仙台の審査基準に整理しました。
仙台から使う場合
オンラインのサービスに地域の区別はありません。市内5区でも県内の他の市町でも、表示される内容と条件は同じです。
地域名を含む検索で出てくるページも、実際には全国共通の商品を案内していることがほとんどです。地域限定の有利な条件があるかのような表示には、根拠を確かめてください。
宮城県内だけで営業する業者は宮城県知事の登録、東北6県にまたがる業者は東北財務局長の登録です。どちらでも守る義務と上限金利は同じで、地域による有利不利はありません。
よくある質問
口コミは参考になりますか?
審査が甘い会社はありますか?
ではなぜ会社によって結果が違うのですか?
「審査なし」と書かれた広告は?
掲載の順位は信用できますか?
何を先に確かめるべきですか?
仙台市の地図
社会福祉協議会は市内5区のすべてにあります。東北財務局もこの市内に置かれています。