登録番号が書かれていることは、正規である証拠になりません。実在する業者の番号をそのまま名乗る相手がいるためです。番号を検索すると、確かに登録された業者が出てきます。ところが出てきた商号や所在地、電話番号が案内のものと違っていれば、それは番号だけを借りたなりすましです。確かめるのは番号の有無ではなく、番号から出てきた情報と手元の案内が一致するかどうか。とくに電話番号は、違っていればそこで分かります。
番号だけを騙る相手がいます
登録番号が書かれているだけでは、その相手が登録を受けているとは言えません。他人の番号を写して使うことができるからです。
公開されている情報なので、実在する業者の番号を調べるのは難しくありません。それを自分の広告に載せれば、検索した人には登録があるように見えます。
検索して何も出てこなければ、その時点で終わりです。判断が難しいのは、きちんと出てくる場合のほうになります。
出てきた内容と、手元の案内に書かれている内容を並べてください。ここがずれていれば、番号だけを借りた相手だと分かります。
照合するのは三つです
並べる項目を絞ります。
| 商号 | 会社の名前です。似ているが少し違う、という形もあります。 |
|---|---|
| 所在地 | 登録された営業所の住所です。 |
| 電話番号 | いちばん分かりやすい手がかりです。違っていれば別の相手です。 |
三つ目が要点です。連絡先として書かれている番号が、登録されている番号と違うなら、その相手とやり取りする理由はありません。
登録されている側の番号にかけて確かめる方法もあります。そんな案内は出していないと言われれば、それではっきりします。名前を使われた側にとっても、知らせておく価値のある情報です。
番号の読み方と検索の手順そのものは正規の貸金業者にまとめました。
高齢の世帯への向けられ方
届く経路にも特徴があります。
| 郵便 | 個人名で届きます。融資可能と書かれた紙が入っています。 |
|---|---|
| 電話 | 日中にかかってきます。在宅している時間帯を見込んだ形です。 |
| 訪問 | 点検や挨拶を名目に訪ねてくることがあります。 |
共通しているのは、こちらから探していないのに向こうから来るという点です。登録を受けている業者は決められた範囲でしか広告を出せないため、こうした形にはなりません。
日中に家にいることが多いほど、こうした接触の機会も増えます。回数が多いこと自体は、狙われているというより、単に届く経路が開いているというだけの話です。
その場で答える必要はありません。書面をもらって、後から確かめると伝えれば足ります。渡すことを渋る相手なら、そこで判断がつきます。
断ったあとにまた来る場合
一度断ったのに、また同じ相手から連絡が来ることがあります。
貸金業者には、勧誘や取立ての方法について守るべき決まりがあります。契約する意思がないと伝えた相手に繰り返し勧誘することは、その決まりに反します。
だから、はっきり断ることには意味があります。曖昧に受け流すより、いりませんと一度伝えるほうが、その後の対応もはっきりします。断ったという事実そのものが、次の判断材料になります。
それでも続くなら、日時と内容を記録してください。着信の履歴、届いた郵便物、訪問の日時。いずれも相談する際の材料になります。
年金の話が出たら終わりです
判断が一つで済む場面もあります。
年金を担保に、年金証書を預かれば、年金の振込口座を教えてもらえれば。こうした言い方が出た時点で、その相手は正規ではありません。
年金を受け取る権利を担保に差し出すことは法律で禁じられており、公的な年金担保貸付も2022年3月末で終わっています。例外はありません。
この一点だけ覚えておけば、話の途中でも判断できます。何という法律がどう定めているかは北九州でお金を借りるに書いてあります。
整理しますという持ちかけ
借入がある人に向けられる、別の形もあります。
借金をまとめる、整理する、といった案内です。手数料だけを取って何もしない、あるいは他の業者を紹介して紹介料を得るという事例が知られています。
ここには明確な線があります。報酬を得て他人の法律事務を扱えるのは、弁護士や司法書士など資格を持つ人に限られます。それ以外の者が債務の整理を業として行うことは、法律で禁じられています。
| 資格の確認 | 弁護士も司法書士も登録番号があり、各会の名簿で確認できます。 |
|---|---|
| 費用の説明 | 着手金や報酬の額を書面で示すのが通常の扱いです。 |
| 公的な窓口 | 法テラスでは、条件を満たせば無料の法律相談が使えます。 |
まとめること自体は正当な手段です。金利の低い先へ移せば負担は減ります。どういう商品があるかはおまとめローンのほうに並べました。持ちかけてくる相手が誰かという点だけが、別の問題になります。
一人で決めない形をつくる
手口は年々変わりますが、共通する条件があります。
その場で決めさせること、他の人に相談させないこと。この二つがそろうと、判断を確かめる機会が失われます。
だから対処も一つです。金額の大きい話は、必ず誰かに話してから決めると先に決めておく。家族でも、窓口の職員でも構いません。
相談する相手がいない場合は、市の消費生活センターが使えます。契約する前の段階でも相談でき、費用もかかりません。迷っているというだけで持ち込んで構いません。
夜に急かされる形については北九州の24時間借入でも触れました。急がせること自体が、判断の材料になります。
北九州で相談する場合
登録の仕組みも規制も全国共通で、市内7区による違いはありません。
| 北九州市の消費生活センター | 契約や取り立て、勧誘に関する相談を受けています。 |
|---|---|
| 福岡県の担当課 | 県内だけで営業する業者の登録を扱っています。 |
| 福岡財務支局 | 複数の県にまたがる業者を監督しています。 |
| 警察の相談専用電話 | 脅しや執拗な取立てがある場合はこちらです。 |
持っていく材料は、届いた郵便物、着信の記録、契約の書面です。目を通したところで処分してしまいがちなので、封筒ごと一か所にまとめておくとよいでしょう。
すでに支払ってしまった場合でも、相談する意味はあります。取り戻せる場合があり、同じ相手による被害を止めることにもつながります。恥ずかしさから黙っているうちに、被害が続くほうが問題です。返済が滞っている段階でできることは返済が遅れた場合に置きました。
よくある質問
登録番号があれば安心ですか?
いちばん分かりやすい手がかりは何ですか?
一度断ればもう来ませんか?
年金の話が出たらどうしますか?
借金を整理しますという案内は使えますか?
すでに払ってしまった場合は?
北九州市の地図
社会福祉協議会は市内7区のすべてに置かれています。担当になるのは住民登録のある区で、年金を受け取っている世帯の相談も同じ窓口です。