都内へ通勤していると、少額が足りなくなる原因のひとつが通勤費そのものです。6か月定期が84,000円で、精算が翌々月なら、その2か月は会社に84,000円を無利子で貸している状態になります。手元が細って7万円を年18.0%で90日借りれば、利息は3,107円。貸しているあいだに借りて、その借入に利息を払っているという形です。少額の不足は、収入が足りないからではなく、出ていく順番と戻ってくる順番がずれているから起きます。
貸しながら借りている状態
通勤費を立て替えている人は、会社に無利子でお金を貸しています。そのあいだに自分が借りれば、利息を払う側にも同時に立ちます。
定期券を自分で買って後から精算する形は珍しくありません。6か月分をまとめて買えば1回の支出が大きくなり、戻ってくるのは翌月か翌々月です。
買った時点で手元は減っています。戻るまでのあいだ、その額は自分の家計から出たまま会社の側にあります。利息はつきません。
ここで生活費が足りなくなって借りると、こちらには利息がつきます。貸している側と借りている側が同じ人になる、という形です。
立て替えている額を数えます
まず、いくら立て替えているかを出してください。多くの人はこれを数えていません。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 6か月定期 | 84,000円 |
| 精算まで | 2か月 |
| その間に7万円を年18.0%で90日借りた利息 | 3,107円 |
通勤費の額と精算の時期は勤務先の規定によります。年18.0%・日割りで計算した概算です。
3,107円は、立て替えていなければ払わずに済んだ可能性のある額です。定期代が原因で足りなくなったのなら、そう言えます。
通勤費以外にも同じ構造のものがあります。出張費、備品の購入、懇親会の幹事。いずれも先に自分が払い、後から戻る形です。
精算のタイミングを先に確かめる
戻ってくる日が分かれば、借りる期間も決まります。
| 翌月払い | 買った月の翌月の給与に乗ります。立替は1か月ほどです。 |
|---|---|
| 翌々月払い | 締めの関係で1か月ずれます。立替は2か月になります。 |
| 年度単位の支給 | 4月にまとめて支給される形なら、立替そのものが発生しません。 |
自分の勤務先がどれかは、給与明細の通勤手当の欄と定期を買った月を並べれば分かります。
もし翌々月払いなら、次に定期を更新する月には家計が細ることが前もって分かります。分かっていれば、その月に合わせて取り分けておくことができます。
更新月は6か月ごとに固定なので、来年も再来年も同じ月に来ます。毎回同じ理由で足りなくなっているなら、原因はここにある可能性があります。
それでも足りない場合の額の決め方
借りると決めたら、額は不足分だけにしてください。
口座の残高、手元の現金、精算で戻ってくる予定額、次の給与までに入る分を引きます。84,000円を立て替えていて、来月それが戻るなら、その84,000円は借りる必要のない額です。
多めに借りれば、余分な分にも同じ利息がかかります。7万円を90日で3,107円なら、14万円なら6,214円です。倍借りれば倍かかるだけで、安心が増えるわけではありません。
返済額をどう決めるかはさいたまでお金を借りるにまとめました。
経路を変えるだけで費用が消えます
少額では、利息より手数料のほうが大きくなることがあります。
提携ATMで引き出して、また提携ATMで返す。1回110円から220円が、そのたびにかかります。7万円を借りて毎月ATMで返せば、3回で最大660円です。
| 振込で受け取る | 出金の手数料がかかりません。 |
|---|---|
| 口座振替で返す | 返済のたびの手数料もかかりません。 |
| 提携ATMを使う | 1回110円から220円。急いでいるときの選択肢です。 |
通勤している人には、もうひとつ理由があります。ATMへ行くには、職場の近くか自宅の近くかどちらかにいる必要があります。振込と口座振替なら、その移動そのものが要りません。
少額でも工程は同じです
7万円の申込でも、70万円と同じ手続きを踏みます。本人確認書類の提出、信用情報の照会、在籍確認。返済能力の調査は貸金業法第13条が課した義務なので、額によって省かれることはありません。
逆に、少額だから通りやすいということもありません。年収の3分の1という枠にすでに達していれば、7万円でも枠は出ません。
手続きの流れはお金を借りる方法に、見られる項目は審査基準にまとめてあります。枠がいくらまで立つかは年収で決まるので、その数え方は総量規制の解説に置きました。
戻ってくる予定を数に入れる
立て替えているものがあるなら、それは近いうちに戻る収入です。借りる額を決めるとき、この分を勘定に入れるかどうかで結論が変わります。
| 通勤費の精算 | 翌月か翌々月の給与に乗ります。日付は勤務先の規定で決まっています。 |
|---|---|
| 立て替えた出張費 | 申請してから支給までの日数が読めます。 |
| 医療費の払い戻し | 高額療養費に当たれば戻りますが、申請から3か月ほどかかります。 |
| 所得税の還付 | 年末調整や確定申告の結果として戻ります。 |
上の二つは日付がほぼ確定しています。下の二つは戻ることは決まっていても時期に幅があります。確定しているものだけを数に入れ、幅のあるものは入れないでください。入る前提で短く借りて届かなければ、延滞になります。
戻る日が分かっていれば、借りる期間もそこまでで足ります。7万円を90日ではなく60日で返せる見込みが立てば、利息は3,107円から2,071円に下がります。1,036円は、精算の日付を調べるだけで浮く額です。
さいたまで少額が要る場面
数万円という額は、生活のなかで特定の場面に集中します。
| 定期券の更新 | 6か月ごとに来ます。日付は前もって分かります。 |
|---|---|
| 家賃や光熱費の不足 | 立替が重なった月に起きやすくなります。 |
| 年度替わりの出費 | 4月前後は通勤経路の変更や引越しが重なります。 |
| 冠婚葬祭 | 予定できないぶん、手元の余裕がないと効きます。 |
上の三つは日付が分かっています。分かっているなら、前の月に取り分けておけば借りずに済みます。借入が本当に要るのは、いちばん下だけです。
どの場合でも、支払う相手に先に相談する余地は残っています。公共料金には期日の相談に応じる仕組みがあり、応じてもらえれば利息はかかりません。相談は電話1本で済むので、通勤中でもできます。窓口へ行かずに片づく手段から先に当たるのが、時間の面でも合理的です。
それでも足りないと決まったら、そこで初めて借入先を比べます。数万円の帯では金利差より手数料と経路のほうが効くので、比べる順序も変わります。どの手段がいくらで何日かかるかは借入先の違いを比較で扱っています。
よくある質問
通勤費の立替が借入と関係ありますか?
立て替えている額はどう数えますか?
毎回同じ月に足りなくなるのはなぜですか?
借りる額はどう決めますか?
手数料を抑える方法はありますか?
少額なら審査は軽くなりますか?
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