数十万円が足りなくなる原因は、売上が足りないことではなく、入ってくる日と出ていく日がずれていることです。締めてから入金まで60日、仕入の支払いは30日後。この30日をまたぐ30万円を年18.0%で埋めれば4,438円かかります。60日なら8,877円です。ところが取引先に支払条件を相談して入金を1か月早めてもらえれば、この費用は消えます。頼むのに費用はかかりません。断られても失うものもありません。
足りないのは売上ではなく日付です
手元が薄くなるのは、入金より先に支払いが来るからです。年間の売上が同じでも、日付の並びで資金繰りは変わります。
| 売上が立った日 | 納品や検収の日です。ここではまだ入金されません。 |
|---|---|
| 締め日 | 取引先の締めに合わせて請求します。 |
| 入金日 | 締めから30日、60日、90日と、取引先ごとに決まっています。 |
| 仕入の支払日 | こちらは自分が払う側です。入金より先に来ることが多くなります。 |
三つ目と四つ目の間隔が、埋めなければならない期間です。額はその間に出ていく分だけになります。
30日で4,438円、60日で8,877円
その期間を借入で埋めた場合の費用を出します。
| 埋める期間 | 年18.0%の利息(30万円) |
|---|---|
| 30日 | 4,438円 |
| 60日 | 8,877円 |
| 90日 | 13,315円 |
300,000円に年18.0%をかけ、日割りで出した概算です。何%が当てはまるかは、各社の商品と審査によって決まります。
毎月同じことをしていれば、年間で5万円を超えます。1回あたりは小さくても、繰り返せば積み上がります。
しかも返し切る前に次の月が来ます。持ち越しが続けば、抱えている期間はさらに伸びます。
ずれを数える表を作ります
どれだけ埋めるかを決めるには、日付を並べます。
| 並べるもの | どこを見るか |
|---|---|
| 取引先ごとの入金日 | 請求書の控えと通帳の入金記録です。 |
| 仕入先ごとの支払日 | 請求書と口座振替の記録です。 |
| 固定で出ていくもの | 家賃、リース料、保険料、税や社会保険料。 |
| 自分に移す分 | 生活費として毎月移している額です。 |
項目は事業の形により異なります。作り方の一例です。
前の年の記録を写していくだけなので、必要な資料は最初から手元にあります。埋め終われば、どの時期にいくら足りないかが数字になります。
これがないまま借りると、額を切り上げてしまいます。余分に借りた分にも同じ率で利息がかかります。
条件の相談には費用がかかりません
借りる前に、日付そのものを動かせないか当たってください。
入金を1か月早めてもらえれば、埋める期間が30日短くなります。30万円なら4,438円です。相談するのに費用はかかりません。
| 入金サイトを短くする | 翌々月末を翌月末にできれば、30日縮まります。 |
|---|---|
| 一部だけ先に受け取る | 着手時に一部、納品後に残りという形にできる場合があります。 |
| 請求の締めを早める | 納品からの日数を詰めれば、そのぶん入金も前に動きます。 |
いちばん下は自分だけで実行できます。請求書を出すのが遅れているなら、そこを直すだけで数日から数週間動きます。
取引の力関係で言い出しにくい場合もあります。ただし聞くこと自体は取引条件の交渉であって、無理な要求ではありません。
支払う側の日付も動かせます
入ってくる側だけでなく、出ていく側にも余地があります。
仕入先に支払いの期日を相談する、公共料金の期日について事業者に相談する。どちらも制度として窓口があります。
税や社会保険料についても、事情によっては納付を待つ仕組みが用意されています。滞納してから動くより、期限の前に相談するほうが選べる手が多く残ります。
期限そのものを動かせるかどうかの見分け方は今すぐお金が必要なときにまとめました。
少額では手数料が効きます
数十万円の帯では、利息より1回ごとの手数料のほうが響くことがあります。
| 振込で受け取る | 出金の手数料がかかりません。 |
|---|---|
| 口座振替で返す | 返済のたびの手数料もかかりません。 |
| 提携ATMを使う | 1回110円から220円。回数が多ければ積み上がります。 |
事業をしていると、日中に窓口やATMへ行く時間そのものが取りにくくなります。画面上で完結する形を選んでおくほうが確実です。
手段ごとの費用と所要日数は借入先の違いを比較で並べました。
額が小さくても工程は減りません
30万円を申し込む場合でも、踏む手続きは300万円のときと変わりません。
本人確認の書類を出し、信用情報を照会され、収入を確かめられる。返済能力を調べることは貸金業法第13条が課した義務なので、額が小さいという理由で飛ばされる工程はありません。
事業性の資金として申し込むなら、そこに計画の書類が加わります。手間は増えますが、生活のための枠を使わずに済みます。
分け方は堺でお金を借りるにまとめました。
堺で少額が要る場面
数十万円という額は、特定の場面に集中します。
| 入金と支払いのずれ | 毎月来ます。日付は前もって分かります。 |
|---|---|
| 材料や部品の値上がり | 仕入の額が増えれば、埋める額も増えます。 |
| 設備の急な修理 | 止まれば売上も止まるので、優先度が高くなります。 |
| 税や社会保険料の納期 | 時期が決まっています。年間の予定に入れておけます。 |
一行目と最終行は日付が読めます。読めるほうは前もって積み、読めないほうだけを借入で埋める。この順序になります。
枠の上限は総量規制の解説に、審査で見られる項目は審査基準にまとめました。
よくある質問
毎月同じ時期に足りなくなります。
借りるといくらかかりますか?
借りずに済ませる方法はありますか?
支払う側の日付も動きますか?
1回ごとの費用を減らせますか?
少額なら手続きは簡単ですか?
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