毎月1万円を返しているとして、そのうち元本に届くのはいくらでしょうか。残高10万円なら8,500円ですが、残高50万円では2,500円しか届きません。そして残高が666,667円になると、1万円がまるごと利息に消えて元本は1円も減らなくなります。この境目は、毎月の返済額を66.7倍した額です。
1万円のうち元本に届く分
年18.0%で、残高ごとに1万円の内訳を出します。
| 残高 | 利息 | 元本に届く分 | 元本の割合 |
|---|---|---|---|
| 100,000円 | 1,500円 | 8,500円 | 85% |
| 200,000円 | 3,000円 | 7,000円 | 70% |
| 300,000円 | 4,500円 | 5,500円 | 55% |
| 500,000円 | 7,500円 | 2,500円 | 25% |
| 666,667円 | 10,000円 | 0円 | 0% |
月あたりの利率を年率の12分の1として計算した概算です。
残高が5倍になると、元本に届く分は8,500円から2,500円へ、3分の1以下に落ちます。払っている額は同じ1万円です。
元本が減らなくなる残高
利息がちょうど返済額と等しくなる残高が、境目になります。
年18.0%を12で割ると、月あたり1.5%。返済額を0.015で割れば、その額が全部利息になる残高が出ます。1万円なら666,667円です。
0.015で割るというのは、66.7倍するのと同じことです。毎月の返済額を66.7倍した額が、元本の減らない残高になります。
この額を超えると、返しているのに残高が増えていきます。返済額を下回った分の利息が残高に足されるためです。
返済額ごとの境目
返済額を変えると、境目も動きます。
| 毎月の返済額 | 元本が減らなくなる残高 |
|---|---|
| 5,000円 | 333,333円 |
| 10,000円 | 666,667円 |
| 15,000円 | 1,000,000円 |
| 20,000円 | 1,333,333円 |
年18.0%であればこの倍率は変わりません。年15.0%なら80倍、年20.0%なら60倍になります。金利が低いほど、同じ返済額で支えられる残高が大きくなります。
自分の残高がこの表のどこにあるかを確かめてください。境目に近いほど、返済が進んでいる実感が出ません。
区分の内側でも比率は動く
約定返済額は、残高の区分ごとに決まっているのが一般的です。同じ区分の中でも、位置によって元本の取り分が変わります。
返済額が1万円という区分が20万円から30万円までだとすると、区分の下端では元本が7,000円届き、上端では5,500円になります。同じ区分の中で1,500円の差が生じます。
| 区分の下端 | 元本の割合が高く、残高が速く減ります。 |
|---|---|
| 区分の上端 | 元本の割合が低く、減りが鈍くなります。 |
区分をひとつ下げるところまで残高を落とすと、返済額は下がりますが元本の割合は上がります。ここは狙って動かせる部分です。
実際には約定返済額が上がる
残高が増えれば、区分に応じて返済額も上がります。だから元本がまったく減らない状態には、通常なりません。
ただし区分の刻みが粗いと、上端に近い残高では元本の減りが極端に鈍くなります。境目に達しなくても、それに近い状態は起こり得ます。
また、返済額を自分で下げられる仕組みを持つ会社もあります。負担を軽くするつもりで下げると、境目に近づくことになります。下げる前に、その額の66.7倍が残高を上回っているかを確かめてください。
返済額の決まり方はカードローンに整理してあります。
枠が大きいことは、借りられる額が大きいという意味であって、返しやすいという意味ではありません。むしろ枠が大きいほど残高が境目に近づきやすくなります。限度額の提示を受けたら、その額を66.7で割った数字を見てください。それが、その枠を使い切ったときに毎月必要になる最低ラインです。
追加で借りると比率が戻る
返済を続けて元本の割合が上がってきても、追加で借りれば残高が戻ります。
残高20万円まで減らして元本が7,000円届くようになった段階で10万円を借りると、残高は30万円。元本の取り分は5,500円へ戻ります。返済の進み方が振り出しに近づくということです。
枠が残っていると、この動きが繰り返されやすくなります。使える状態が続く仕組みだからこそ、残高の水準を意識する必要があります。
借入と返済を並行させたときの残高の伸び方は残高が増えていく使い方で計算しました。
元本の取り分を増やす方法
比率を動かす手は2つあります。
| 残高を下げる | まとまった額を入れて区分をひとつ下げます。以後の元本の割合が上がります。 |
|---|---|
| 返済額を上げる | 約定額に上乗せします。上乗せした分は全額が元本に届きます。 |
後者は理解しておく価値があります。約定の1万円は利息を差し引いてから元本に回りますが、それとは別に入れた額には利息が乗りません。上乗せ分は100%が元本です。
月2,000円の上乗せなら、その2,000円はまるごと残高を削ります。残高30万円のときの約定返済で元本に届く5,500円と合わせて、7,500円が減る計算になります。
境目に近い状態が続いている場合、返済先をまとめて金利を下げるという手も候補になります。年18.0%が年15.0%になれば、同じ月1万円で支えられる残高は66.7万円から80万円へ上がります。まとめた場合の損得はおまとめの損得に置きました。
完済までの距離を測る
いま自分がどのあたりにいるかは、明細から読み取れます。
毎月の明細には、返済額の内訳が利息と元本に分けて記載されています。元本の欄が返済額の何%かを見れば、境目からの距離が分かります。
| 元本が70%以上 | 順調に減っています。 |
|---|---|
| 元本が50%前後 | 半分が利息です。上乗せの効果が大きい水準です。 |
| 元本が30%未満 | 境目に近づいています。残高を下げる手を先に打ってください。 |
回数と総額を条件別に確かめたい場合は返済シミュレーションが使えます。
年に一度は、明細の内訳を並べて見比べる価値があります。1年前と比べて元本の割合が下がっているなら、返済より借入のほうが多い期間だったということです。契約中も定期的に状況が確認される仕組みについては契約後の確認にまとめました。
福岡でカードローンを使う
福岡で契約する場合、選択肢は3つに分かれます。
| 銀行のカードローン | 金利が低い分、境目となる残高が大きくなります。審査に日数がかかります。 |
|---|---|
| 消費者金融のカードローン | 審査が速く、無利息期間があります。金利は高めです。 |
| 信用金庫の商品 | 営業地区に住むか勤めていることが条件になります。 |
年15.0%と年18.0%では、同じ月1万円の返済で支えられる残高が80万円と66.7万円になります。13万円の差です。長く使う見込みがあるなら、この差は無視できません。
金利差と待ち時間の関係は福岡の銀行ローンに置きました。
よくある質問
毎月1万円のうち元本はいくら減りますか?
元本が減らなくなる残高はいくらですか?
金利が違うと境目も変わりますか?
返済額を下げても大丈夫ですか?
上乗せして返すと効果はありますか?
福岡ではどれを選べばよいですか?
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