収入のない人に貸金業者が貸すことは、原則としてできません。返済能力の調査が貸金業法第13条の義務だからです。ただし道は三つあります。配偶者の収入を合わせて世帯で申し込む形、本人にアルバイト収入がある場合、そして公的な制度です。家業を手伝っていて給与が出ていない方には、もうひとつあります。専従者給与として支払う形にすれば、本人に収入が立ちます。時給1,050円で週15時間なら年756,000円、枠は252,000円です。
収入がなければ本人名義では借りられません
返済能力の調査は貸金業法第13条が課した義務なので、収入のない人に貸すことはできません。会社の方針ではなく、法律の建て付けです。
だから「専業主婦でも借りられる」と掲げている広告には注意が要ります。本人に収入がないまま貸すと言っているなら、その相手は法を守っていません。
正規の業者が扱っているのは、あとで説明する配偶者貸付という別の仕組みです。名前が違うので、混同しないでください。
登録を確かめる手順は新潟の正規貸金業者に並べました。
配偶者の収入を合わせる仕組み
夫婦の収入を合算して、その3分の1までを枠とする形があります。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 本人の収入 | 0円 |
| 配偶者の収入 | 3,600,000円 |
| 合算した年収 | 3,600,000円 |
| 枠の上限(3分の1) | 1,200,000円 |
総量規制の上限を合算した年収の3分の1として示した目安です。実際の限度額と取扱いの有無は各社の判断によります。
ここで注意が要ります。この枠は夫婦の借入を合わせた総額です。配偶者にすでに借入があれば、その分だけ残りが減ります。
また、この仕組みを用意している会社は多くありません。申し込む前に扱いがあるかを確かめてください。制度そのものの説明は配偶者貸付に置いてあります。
家業を手伝っていて給与が出ていない場合
農業や自営の手伝いをしていても、給与の形で受け取っていなければ収入として示せません。
ここで使えるのが専従者給与の仕組みです。事業を営む側が、生計を一にする親族に給与を払う形にすれば、支払われた側には収入が立ちます。
| 払う側 | 経費として扱えます。その分だけ事業主の所得は下がります。 |
|---|---|
| 受け取る側 | 給与収入になります。源泉徴収票が出ます。 |
| 手続き | あらかじめ税務署へ届け出るなどの要件があります。 |
世帯の収入の総額は変わりませんが、誰の名義に立つかが変わります。借入の枠は名義ごとに数えられるので、そこが動きます。
ただし税や社会保険の扱いにも影響します。借入のためだけに決める話ではないので、税理士や税務署に相談してから判断してください。
アルバイト収入があれば本人で申し込めます
学生でも、収入があれば本人の名義で申し込めます。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 時給1,050円 × 週15時間 | 15,750円 |
| 4週分 | 63,000円 |
| 12か月分 | 756,000円 |
| 枠の上限(3分の1) | 252,000円 |
時給1,050円・週15時間で計算した試算です。時給も勤務時間も人によって違い、実際に立つ限度額は各社の判断で決まります。
ただし年齢の条件があります。18歳や20歳を下限にしている商品が多く、学生を対象外にしている商品もあります。
試験の期間はシフトが減ります。その月にも返せる額かどうかで決めてください。
学費なら先に当たる制度があります
使い道が学費なら、順序が変わります。
| 学校の窓口 | 授業料の分納、納付期限の延長、独自の制度。 |
|---|---|
| 奨学金 | 給付と貸与があります。募集の時期が決まっています。 |
| 教育支援資金 | 社会福祉協議会が扱う制度です。無利子で借りられます。 |
| 民間の教育ローン | 上の三つで足りない場合の手段です。 |
上から順に当たってください。費用のかからないものから片づけていくことが、そのまま総額を抑える手順になります。
制度の中身は新潟の公的融資に置きました。
配偶者に内緒では使えません
合算して申し込む形には、条件があります。
配偶者の同意を示す書面と、収入を示す書類、そして婚姻関係を確かめる書類が必要です。配偶者に知らせずに手続きすることはできません。
知られたくないという理由でこの仕組みを避けるなら、残るのは本人に収入を作ることか、公的な制度です。
そして、内緒で借りられると言ってくる相手は正規ではありません。そこは分けて考えてください。
名義を貸すことは避けてください
本人に収入がない場合、家族の名義で借りるという話が出ることがあります。
名義人になった人が返済の義務を負います。実際に使った人ではありません。返せなくなれば、名義人の記録に残ります。
頼む側も頼まれる側も、そこを分かったうえで決めてください。断ることも選択です。
保証人についても同じです。保証人は、本人が返せないときに代わりに全額を返す立場になります。
新潟で相談できる先
暮らしの資金なら社会福祉協議会が窓口で、市内8区のどこにも置かれています。
学費なら学校の窓口が先です。担当者は似た事情の学生を何人も見てきているので、どの制度が使えるかを把握しています。
契約のもつれは消費生活センター、法律の問題は法テラスです。どちらも費用はかかりません。
手段全体の並びは新潟でお金を借りるに、枠の計算は総量規制の解説に置きました。
よくある質問
収入がなくても借りられますか?
配偶者の収入は使えますか?
家業を手伝っていますが給与が出ていません。
学生でも申し込めますか?
配偶者に知らせずに進められますか?
家族の名義で借りてもよいですか?
新潟市の地図
社会福祉協議会は市内8区のすべてに置かれています。担当になるのは住民登録のある区で、農地を持っているかどうかは関係ありません。