離婚しても、契約上の債務者は変わりません。話し合いで「相手が払う」と決めても、それは当事者どうしの約束にとどまり、貸した側に対しては効力を持ちません。連帯保証人になっている場合も、離婚を理由に自動で外れることはありません。だから婚姻中の借入は、名義がどうなっているかをまず確かめてください。そのうえで自分名義の分をまとめるなら、70万円を60回で返す場合、年18.0%と年14.5%で78,420円の差になります。
離婚しても債務者は変わりません
誰が返すかを当事者どうしで決めても、貸した側との契約は動きません。請求は契約上の債務者に来ます。
| 財産分与の取り決め | 当事者のあいだでは有効です。貸した側には主張できません。 |
|---|---|
| 公正証書にした場合 | 相手に請求する根拠にはなりますが、契約の名義は変わりません。 |
| 名義を変えるには | 貸した側の同意が要ります。認められないことも多くあります。 |
だから相手が払うと決めた借入でも、支払いが止まれば自分に請求が来ます。そこから相手へ求償するという二段構えになります。
まず自分の名義になっている契約を全部書き出してください。信用情報の開示を請求すれば、漏れなく確かめられます。
連帯保証人は自動で外れません
婚姻中に相手の借入の保証人になっていた場合の話です。
離婚したからといって、保証の契約が終わるわけではありません。外れるには、貸した側の同意が必要です。
| 代わりの保証人を立てる | 認められる場合があります。相手方の協力が要ります。 |
|---|---|
| 担保を差し入れる | これも貸した側の判断です。 |
| 借換えで消す | 相手が別のところで借り換えれば、元の契約と一緒に保証も終わります。 |
いちばん下が現実的な場合があります。ただし相手の審査が通ることが前提です。
保証人のままでいると、相手が滞ったときに自分の記録にも影響します。離婚の話し合いのなかで、ここも項目に入れてください。
70万円で78,420円の差です
自分名義の借入をまとめる場合の金額です。
| 金利 | 毎月の返済 | 利息の合計 |
|---|---|---|
| 年18.0% | 17,776円 | 366,560円 |
| 年14.5% | 16,469円 | 288,140円 |
700,000円を元利均等・60回で返済した場合の試算です。二つの金利は水準を示す例で、実際に適用される数字は商品と審査で決まります。
毎月では1,307円、5年で78,420円の差になります。
ただし、まとめれば必ず下がるとは限りません。組み直したほうが率の高い契約になってしまう例もあります。両方の数字を出してから決めてください。
上限に達していても抜け道はあります
すでに年収の3分の1まで借りていれば、新しく借り増すことはできません。
ところが借換えという形については、規制の外に置く扱いが設けられています。分かれ目は、その組み直しが借りる側にとって一方的に得といえるかどうかです。
条件は三つあります。適用される率が下がること。毎月払う額が軽くなること。担保も保証人も新しく求められないこと。これを満たせば、上限を越えた状態でも実行できます。
もっとも、この形を用意している会社の数は多くありません。3分の1という上限がどう計算されるかは総量規制の解説に書きました。
返済日を1回にまとめる効果
金額のほかに、回数の話があります。
3社に分かれていれば引き落としは月3回です。まとめれば1回になり、残高を用意する場面も1回で済みます。
| 3社のまま | 月3回。どれか1回落ちれば遅延損害金と記録がつきます。 |
|---|---|
| 1社にまとめた | 月1回。落ちる機会が3分の1になります。 |
| 返済日の指定 | まとめるときに一度だけ設計し直せる場合があります。 |
手当の入らない月に3回の引き落としが集まっていないかを、先に確かめてください。
返済日をどう決めるかは熊本の借入先の選び方にまとめました。
期間を延ばせば総額は増えます
ここで判断を誤る方が少なくありません。
毎月の負担を軽くすることだけを狙って組み直すと、返す回数が増えます。適用される率が下がっていても、抱えている期間が伸びれば、支払う利息の合計は増える方向に動きます。
70万円を年14.5%で120回にすると、月々は11,080円まで落ちます。ところが利息の合計は629,600円になり、年18.0%の60回で返した場合より263,040円多く払う計算です。
毎月が楽になった感覚と、完済までに払い切る額は別の話です。比べる対象は月額ではなく、利息の合計に置いてください。
返した先は閉じるところまでが手順です
まとめた資金で片づけた契約を、そのままにしておかないでください。
残高が0円になっても、枠そのものは残っています。そこを使えば、組み直す前の状態にすぐ戻ります。
元の契約を解約することを実行の条件にしている商品もあります。条件になっていない場合でも、こちらから解約を伝えてください。
残した枠は、次にどこかへ申し込むときにそのまま見られます。契約の件数としても数に入ります。
熊本で申し込む場合
おまとめの仕組みは全国共通で、市内5区による違いはありません。
市内で効いてくるのは、離婚を境に家計の形が変わることです。婚姻中の借入と、その後に増えた分が混ざっている世帯は少なくありません。
支払いが続いている段階で動くほど、提示される条件は良くなります。延滞が書き込まれてしまうと、そもそも引き受ける先が見つかりにくくなります。手続きの流れは熊本での借入手続きにまとめました。
すでに期日を過ぎている場合にできることは返済が遅れた場合に、費用のかからない相談先は熊本の公的融資に置きました。
よくある質問
離婚したら相手の借入は自分と無関係になりますか?
連帯保証人からは外れますか?
まとめるといくら安くなりますか?
すでに3分の1に届いていますが使えますか?
毎月が楽になればそれで十分ですか?
まとめたあと元の契約はどうしますか?
熊本市の地図
社会福祉協議会は市内5区のすべてに置かれています。担当になるのは住民登録のある区で、ひとり親の相談窓口も同じ区役所にあります。