借入先を選ぶとき、金利や限度額の前に見ておく項目があります。その相手が、生活費の口座を置いている銀行かどうかです。銀行のカードローン規定には、返済が滞った場合に同じ銀行の預金と相殺できる旨が定められているのが通例です。相殺されれば口座の残高が減り、そこから引き落とす住宅ローンや管理費も落ちなくなります。一度の遅れが二つ三つに広がるということです。残高30万円を30日遅らせた場合の遅延損害金は4,931円ですが、実際の損はそこではありません。
生活費の口座と同じ銀行かを見ます
借りる相手と、給与や生活費の口座を置いている相手が同じかどうかで、うまくいかなかったときの広がり方が変わります。順調なうちは何も起きません。
同じ銀行にまとめるほうが手続きは楽です。口座を新しく作る必要がなく、引き落としの設定も一度で済みます。取引がある分、話も早く進みます。
その利点は本当です。ここで言っているのは、つまずいたときに何が起きるかという別の軸の話になります。
両方を並べたうえで決めれば十分です。知らずに決めることと、知って決めることの差だけがあります。条項は契約の書面に書かれているので、読めば分かります。
相殺という条項があります
銀行のカードローンには、預金との相殺について定めた条項が置かれています。
返済が滞った場合に、その銀行にある預金を貸付金の返済に充てることができるという内容です。こちらの同意をその都度取ることなく行えます。
| いつ使われるか | 返済が滞り、期限の利益を失った場合などです。 |
|---|---|
| 対象になるもの | その銀行にある預金です。普通預金も定期預金も含まれます。 |
| 知らせ | 実行後に通知される形が一般的です。 |
珍しい仕組みではなく、銀行取引に広く置かれているものです。違法でも不当でもなく、貸した側が回収の手段として持っている権利にすぎません。
ただ、条項の存在を知らないまま生活費の口座と借入先を同じにしていると、想定しない形で残高が動きます。
一度の遅れが連鎖します
問題は、その口座から何を引き落としているかです。
住宅ローンの返済、管理費、光熱費、学校の納入金。生活費の口座には、たいてい複数の引き落としが設定されています。
相殺で残高が減れば、そのあとに来る引き落としが落ちません。住宅ローンが落ちなければ、そちらにも遅れの記録がつきます。
カードローンの遅れ一つが、住宅ローンの遅れに広がる。この経路は、口座を分けていれば生じません。
引き落としの日を分ける話とは別の対処です。日を分ける考え方は千葉の消費者金融にまとめました。
分けておけば起きません
対処は単純です。
| 生活費の口座 | 住宅ローンや公共料金を引き落とす口座です。 |
|---|---|
| 借入先 | 別の金融機関にします。返済はその口座からの振替にします。 |
| 返済用の口座 | 借入先の系列に置き、返済分だけを移す形にもできます。 |
三つ目まで分ければ、生活費の口座と借入がまったく交わりません。管理の手間は増えますが、月に一度の振替で済みます。振替そのものは数分の操作です。
すでに同じ銀行で契約している場合でも、返済用の口座を変えられることがあります。会社に聞いてみてください。
消費者金融には預金がありません
ここで、金利の高い側に一つの利点が生まれます。
消費者金融は預金を扱っていないので、相殺という仕組みがそもそも成り立ちません。返済が滞っても、こちらの口座から勝手に引かれることはありません。
もちろん督促は来ますし、記録も残ります。放置すれば法的な手続きに進むこともあります。相殺がないことは、遅れてよいという意味ではありません。
それでも、金利の差だけで銀行を選ぶ理由にはならないということです。年14.0%と年18.0%の差と、口座が交わらないことの安心を、並べて考える形になります。
遅延損害金そのものは大きくありません
金額の面も確かめておきます。
| 区分 | 率 | 30日ぶん |
|---|---|---|
| 通常の利息 | 年18.0% | 4,438円 |
| 遅延損害金 | 年20.0% | 4,931円 |
30万円の残高に日割りを当てはめた概算で、年20.0%は営業的な貸付の上限にあたります。実際に適用される率は契約の内容によります。
差は493円です。遅れると急に膨らむという印象より、はるかに小さい額になります。上限が法律で決まっている以上、そこまでしか上がりません。
だから遅れの本当の費用は、金額ではなく連鎖と記録のほうにあります。相殺で家計が崩れること、そして3か月以上の遅れが信用情報に登録され5年残ること。この二つです。
遅れそうな段階でできることは返済が遅れた場合に置きました。
比べる項目の順序
ここまでを踏まえた順序を並べます。
| 1 | 生活費の口座と同じ金融機関かどうか。 |
|---|---|
| 2 | 返済日を選べるか。住宅ローンの日と分けられるか。 |
| 3 | 返済に困った場合の相談窓口があるか。 |
| 4 | 金利の上限。広告の下限ではなく上限どうしを比べます。 |
金利を四番目に置いているのは、軽いからではありません。一番目から三番目が同じなら、そこで初めて差が出るという順序です。
手段ごとの違いそのものは借入先の違いを比較にまとめました。
口座を移すときの手順
すでに一つにまとまっている場合、どこから動かすかを決めます。
いちばん簡単なのは、借入の返済口座だけを別に移すことです。給与の振込先も公共料金の引き落としも触らずに済むので、手続きは一つで終わります。
| 返済口座を移す | 借入先に申し出ます。他の設定に影響しません。 |
|---|---|
| 給与の振込先を移す | 勤務先での手続きが要ります。反映まで1か月ほどみます。 |
| 引き落としを移す | 電気やガスなど、契約先ごとに申し出ることになります。 |
下へいくほど手間が増えます。上の一つで足りるなら、そこで止めておいて構いません。
移したあとは、返済日の数日前に必要な額を振り替える流れになります。自動で振り替える設定ができる銀行なら、その手間も消えます。
千葉で選ぶ場合
約款の考え方も規制も全国共通で、市内6区による違いはありません。
県内で効いてくるのは、住宅ローンを組んでいる金融機関がどこかです。そこに給与の口座も置いているなら、生活の中心がその一行に集まっています。
集まっていること自体は悪くありません。金利の優遇を受けられる場合もあります。仕組みは千葉の銀行カードローンで扱いました。
そのうえで、新しく借りる先を同じにするかどうかだけを、別に考えてください。契約後の枠の扱いは千葉のカードローンに置きました。
よくある質問
借入先は生活費の銀行と同じでよいですか?
相殺は勝手に行われますか?
どう分ければよいですか?
消費者金融なら相殺されませんか?
遅延損害金はいくらですか?
金利は最後に見てよいのですか?
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