3社から合計150万円を年18.0%で借りている状態を、1社にまとめて年15.0%にしたとします。月々の返済は38,090円から28,944円へ、9,146円下がります。ところが返す期間が60回から84回に延びるため、総額は145,896円増えます。金利が下がっても総額が増えるという結果は、まとめ直しでは珍しくありません。
金利が下がっても総額は増えます
月々が軽くなるのは、返す期間が延びているからです。金利の低下だけで軽くなっているわけではありません。
| 月々の返済 | 返済総額 | 利息 | |
|---|---|---|---|
| まとめる前(年18.0%・60回) | 38,090円 | 2,285,400円 | 785,400円 |
| まとめた後(年15.0%・84回) | 28,944円 | 2,431,296円 | 931,296円 |
| 差 | 9,146円軽い | 145,896円重い |
元本150万円について元利均等返済で求めた試算です。実際の利率と回数は審査を経て確定します。
毎月の負担は確かに9,146円軽くなります。ただし24回分長く払い続けるため、最後に払う額は145,896円多くなります。
案内で強調されるのは、たいてい月々のほうです。総額がどうなるかは、自分で計算するまで見えません。
回数を変えないとどうなりますか?
期間を延ばさずに金利だけ下げれば、総額も減ります。
150万円を年15.0%・60回でまとめた場合、月々は35,685円、総額は2,141,100円です。まとめる前と比べて月々は2,405円軽くなり、総額も144,300円減ります。
| 60回のままにする | 月々2,405円軽く、総額144,300円減ります。 |
|---|---|
| 84回に延ばす | 月々9,146円軽く、総額145,896円増えます。 |
同じ金利、同じ元本でも、回数の選び方だけで結論が逆になります。まとめ直しを検討するとき、見るべきは金利より回数のほうです。
回数を変えたときの総額は返済シミュレーションで試せます。
まとめる意味があるのはどんな場合ですか?
| 金利が明確に下がる | 年18.0%から年10%台の前半へ、といった水準の差がある場合です。 |
|---|---|
| 回数を延ばさない | いまの回数を維持するか、短くできる場合。 |
| 月々が払えていない | 総額が増えても、いま滞納を止めることのほうが優先される場合。 |
| 管理が難しい | 返済日が複数あり、どれかを落としている場合。 |
3つ目と4つ目は、総額とは別の理由です。延滞の記録が残ることのほうが、数万円の増加より重く効いてくる場面はあります。
逆に、月々が払えていて返済日も管理できているなら、まとめる理由は金利差だけになります。その差が小さければ、動かないほうが得です。
手数料の有無も総額に効いてきます。まとめ直しでは、事務手数料や保証料が別に発生する商品があります。金利の差で浮いた分が、この費用で相殺されることもあるため、契約前に総額として確かめてください。
繰上返済の扱いも見ておく価値があります。期間を延ばして契約したうえで、余裕のある月に多く返せば、実質的に短い期間で終えられます。手数料が無料であれば、この使い方が最も柔軟です。逆に繰上返済に手数料がかかる商品では、最初から短い回数で契約するほうが有利になります。
もうひとつ、まとめる相手が銀行か貸金業者かでも進み方が違います。銀行では警察庁データベースへの照会が挟まるため、手続きに1営業日以上が加わります。急ぎでなければ問題になりませんが、返済日が迫っている状況では間に合わないことがあります。日数の数え方は広島の銀行ローンに置きました。
いずれの場合も、まとめる前の3社それぞれについて、いまの残高と金利と残りの回数を書き出しておいてください。この3つが揃っていないと、比べる作業そのものが成立しません。
年収の3分の1の枠はどうなりますか?
おまとめを目的とした貸付は、年収の3分の1という枠の例外として扱われます。
借り換えによって返済の負担が軽くなること、新たな借入をしないことなどが条件です。枠を超えていても申し込めるのは、この例外があるためです。
ただし例外に当たるかどうかは商品によります。使いみち自由のフリーローンで返済に充てる場合、この例外は使えません。専用の商品を探すほうが確実です。
枠の数え方と例外の範囲は総量規制に整理しました。
まとめたあとの契約は解約すべきですか?
残したままにすると、意味が失われます。
まとめた直後は残高が0円になりますが、契約そのものは残っています。枠が空いた状態なので、また引き出せてしまいます。これをすると、まとめたローンに加えて元の借入が復活し、以前より重い状態になります。
解約すると契約の記録は完済扱いになり、そこから5年間残ります。枠として見られることはなくなるため、次の審査では有利に働きます。
記録の残り方は広島の借入サービスにまとめました。
審査で見られること
通常の借入とは、見る角度が少し違います。
まとめる前と後で、返済の負担が本当に軽くなるかが確かめられます。月々の返済額、返済の期間、適用される金利を並べて、改善しているかどうかが判断されます。
これまでの返済の状況も重く見られます。延滞が続いている状態でまとめようとしても、通りにくくなります。滞る前に動くほうが選べる手は多く残ります。
金額が大きくなるため、収入証明書の提出はほぼ確実に必要です。項目ごとの見られ方は広島の審査基準で扱っています。
返せない状態になっている場合
まとめ直しで解決しない段階もあります。
収入に対して返済の総額が大きすぎる場合、期間を延ばしても月々が下がりきりません。この状態でさらに借りると、負担が積み上がるだけです。
その場合は、任意整理や個人再生といった法的な手続きが選択肢に入ります。弁護士会や司法書士会の相談窓口で、どの手続きが使えるかを教えてもらえます。相談だけであれば費用のかからない枠もあります。
早い段階で相談するほど、選べる手は多くなります。督促が始まってからでは、動ける範囲が狭まります。
広島で相談できる先
契約や取り立てに関することは、広島市消費生活センターで受け付けています。相談に費用はかかりません。
返済が続けられない状態であれば、弁護士会や司法書士会の窓口があります。生活費そのものが不足しているなら、各区の社会福祉協議会が公的な貸付の相談先です。
県内だけで営業する業者については広島県の貸金業担当窓口、中国地方の5県にまたがる業者については中国財務局が所管しています。取り立てに問題があると感じたら、こちらに相談できます。
よくある質問
まとめると総額は減りますか?
回数を変えなければどうなりますか?
どんな場合にまとめる意味がありますか?
年収の3分の1を超えていても使えますか?
まとめたあとの契約は残してよいですか?
まとめても返せそうにない場合は?
広島市の地図
社会福祉協議会は市内8区のすべてにあります。中国財務局もこの市内に置かれています。