カードローンの残高は、契約した本人が亡くなったあとに消えるわけではありません。借入も相続の対象になるためです。住宅ローンには団体信用生命保険が付いていて残高が清算される仕組みがありますが、カードローンには付いていないのが通例です。残高50万円を残して亡くなれば、その50万円は相続する側に引き継がれます。相続人には受け入れるか放棄するかの選択があり、判断できる期間は原則として3か月です。家が残るなら、放棄という選択は現実的でなくなります。
残高は相続の対象になります
亡くなった人の財産だけでなく、負っていた債務も相続されます。カードローンの残高も同じ扱いです。本人限りで終わるものではありません。
預金や不動産といったプラスの財産と、借入というマイナスの財産は、一体のものとして引き継がれます。良い部分だけを受け取ることはできません。
そのため、残高がいくらあるかは残される側にとって重要な情報になります。本人が把握していても、伝えていなければ分かりません。通帳や郵便物から探し当てるところから始まります。
この点は、生前にできることがある部分でもあります。後半で触れます。
カードローンに団信はありません
住宅ローンと比べると、扱いの違いがはっきりします。
| 住宅ローン | 団体信用生命保険が付いているのが通例です。亡くなれば保険で残高が清算されます。 |
|---|---|
| カードローン | 付いていないのが通例です。残高はそのまま引き継がれます。 |
| 一部の商品 | 任意で付けられるものもあります。金利に上乗せする形が一般的です。 |
三つ目に当たる商品なら、状況は変わります。契約している商品に付いているかどうかは、契約時の書面か会員サイトで確かめられます。
付いていないほうが金利は低くなります。どちらがよいかは、残す家族がいるかどうかで変わる判断になります。
選べるのは三つ、期間は3か月
相続する側には、法律で三つの選択が用意されています。
| そのまま引き継ぐ | 財産も債務も受け取ります。何もしなければこの扱いになります。 |
|---|---|
| 放棄する | 債務を負いませんが、財産も一切受け取れません。 |
| 限定して引き継ぐ | 受け取る財産の範囲で債務を負います。相続人全員でそろって行う必要があります。 |
判断できる期間は、相続が始まったことを知った時から原則3か月です。この期間内に手続きをしなければ、いちばん上の扱いになります。
3か月は短く感じられます。葬儀や各種の手続きが重なる時期でもあるので、借入があると分かっている場合は早めに専門家へ相談してください。何もしないまま過ぎれば、選択の余地がなくなります。
期間を延ばす申立てができる場合もあります。個別の判断になるので、弁護士や司法書士に確かめることになります。無料で相談できる窓口から入っても構いません。
家がある場合の判断
選択が現実にどう働くかを見ます。
評価額2,000万円の家と、カードローンの残高50万円が残った場合。放棄すれば50万円は負いませんが、家も受け取れません。差し引きで見れば、引き継ぐほうが有利です。
逆に、財産がほとんどなく借入だけが大きい場合は、放棄が選択肢になります。どちらが有利かは、財産と債務の両方を並べてはじめて判断できます。
だから最初にすることは、両方を洗い出すことです。どちらか一方だけを見て決める話ではありません。預金や保険も財産に含まれるので、そこまで含めて並べます。
残高を調べる方法があります
借入がいくらあるかは、相続人の立場でも調べられます。
指定信用情報機関には、亡くなった人の契約と残高の記録が残っています。相続人であることを示す書類をそろえれば、開示を請求できる仕組みがあります。
| 何が分かるか | どこと契約し、いくら残っているか。返済の状況も含まれます。 |
|---|---|
| 必要なもの | 亡くなったことと、相続人であることを示す書類です。 |
| いつ使うか | 3か月の判断期間のうちに行います。早いほど選択の余地が残ります。 |
機関は複数あり、扱っている情報の範囲が異なります。網羅するには、それぞれに請求することになります。銀行系の借入と貸金業者からの借入で、載っている先が分かれることがあるためです。
手続きの方法は各機関が案内しています。分からなければ、専門家に相談する過程で教えてもらえます。
生前にできること
残される側の負担を軽くする方法があります。
| 残高を減らしておく | 返せる範囲で返しておけば、引き継がれる額も減ります。 |
|---|---|
| 契約を伝えておく | どこと契約しているかを書き留めておくだけで、調べる手間が省けます。 |
| 使わない契約を終える | 残高がなくても契約は続きます。解約すれば、その分は最初から出てきません。 |
真ん中がいちばん費用のかからない対処です。会社名と、おおよその残高を一枚に書いて分かる場所に置いておく。それだけで、3か月の判断が現実的になります。
言い出しにくいと感じる人もいます。ただ、伝えないまま残すほうが、結果として重い負担になります。額の多少より、分からないことのほうが人を困らせます。
枠を残すか、解約するか
完済しても契約そのものは残ります。
契約は期間ごとに自動で更新されていくので、終えるにはこちらから申し出ることになります。残高が0円でも、枠を持っている状態そのものが記録に残ります。
備えとして持っておく考え方もあります。ただし、契約後も定期的に信用情報が調べられる仕組みがあり、状況によっては使えなくなることもあります。備えとして数えるなら、その点も含めて考えてください。
使わないと決めているなら、解約しておくほうが後の手続きは軽くなります。カードに付いている枠の扱いは北九州のキャッシングにまとめました。
北九州で契約する場合
相続の仕組みも契約の扱いも全国共通で、市内7区による違いはありません。
県内で使えるのは、法テラスの相談です。収入などの条件を満たせば無料の法律相談が利用でき、相続の判断についても聞けます。市の消費生活センターでも、入口としての相談を受けています。
3か月という期間があるので、迷っているうちに過ぎてしまわないよう、日付を控えておいてください。相続が始まったことを知った日が起点です。
返済が難しくなっている段階でできることは返済が遅れた場合に、返済額と期間の置き方は北九州の消費者金融に置きました。何が年収として数えられるかは北九州でお金を借りると総量規制の解説で扱っています。
よくある質問
亡くなれば残高は消えますか?
相続する側は何を選べますか?
家が残る場合はどうしますか?
借入があるか調べられますか?
生前にできることはありますか?
返し終われば契約も消えますか?
北九州市の地図
社会福祉協議会は市内7区のすべてに置かれています。担当になるのは住民登録のある区で、年金を受け取っている世帯の相談も同じ窓口です。