貸せる状態にするには、水回りと屋根の改修が要ります。地方の空き家では、改修に数百万円かけても家賃が月数万円ということがあり、回収に十数年かかる計算になります。改修して貸すという判断は、その年数に耐えられるかどうかで決まります。自治体の改修の補助が使えるなら、回収の年数は一気に縮みます。
このページの内容
改修費を家賃で回収する
回収にかかる年数を、先に出しておきます。
| 計算 | 改修の費用を、年間の手取りの家賃で割ります。 |
|---|---|
| 目安 | 出た数字が、投じた分を取り戻すまでの年数です。 |
| 注意 | 空室の期間があれば、年数はさらに延びます。 |
| 判断 | その年数の間、貸し続けられるかを考えます。 |
十数年かかるなら、売る道と比べたほうが早く片づきます。
何を直すことになるか
貸すために必要な範囲があります。
| 水回り | 台所、浴室、便所は、古いままでは借り手がつきません。 |
|---|---|
| 屋根と外壁 | 雨漏りがあれば、まずここを直します。 |
| 設備 | 給湯器やエアコンは、入居の条件になることがあります。 |
| 断熱 | 寒い地域では、光熱費の差が借り手の判断に響きます。 |
全部を新しくする必要はありません。借り手が求める順に直します。
回収の年数を出す
数字にすると判断できます。
| 家賃 | 近隣の相場を調べ、現実的な額を置きます。 |
|---|---|
| 年間 | 月額に12を掛け、空室の見込みを引きます。 |
| 費用 | そこから管理料と固定資産税と保険を引きます。 |
| 手取り | 残った額が、年間で実際に手に入る分です。 |
手取りで割ると、回収の年数が出ます。表面の利回りでは判断できません。
家賃から引かれるもの
入る額がそのまま残るわけではありません。
| 管理料 | 管理を委託すれば、家賃の一定割合がかかります。 |
|---|---|
| 税 | 固定資産税と都市計画税は、貸していても出ます。 |
| 保険 | 火災保険の年額も続きます。 |
| 修繕 | 設備が壊れれば、貸主が直すのが原則です。 |
所得が出れば、確定申告も必要になります。
改修の補助を使う
回収の年数が大きく縮みます。
| 対象 | 移住や定住、賃貸を目的とした改修が対象です。 |
|---|---|
| 要件 | 空き家バンクへの登録が条件になることがあります。 |
| 時期 | 工事を始める前に申請します。 |
| 約束 | 改修の後、一定期間は貸す約束が付く場合があります。 |
改修の補助は郡山の公的融資で扱います。
使える融資
改修のための借入にも種類があります。
| リフォーム融資 | 使い道を改修に限った借入で、金利は低めです。 |
|---|---|
| 公的な融資 | 住宅金融支援機構に、改修向けの制度があります。 |
| 担保 | 物件を担保にすれば、条件はさらに下がります。 |
| 枠の借入 | 手続きは軽い代わりに、金利が高くなります。 |
担保にできるかは郡山の銀行カードローンで扱います。
借りた場合の返済額
家賃で返せるかを確かめます。
| 前提 | 135万円を年9%、60回の元利定額で返すとします。 |
|---|---|
| 毎月 | 返済額は28,024円です。 |
| 比較 | 家賃の手取りがこれを上回るかを見ます。 |
| 空室 | 空いた月も返済は続きます。 |
手取りが返済を下回るなら、持ち出しが続きます。回収の年数と返済額は借金の金利計算で計算できます。
貸すことの負担
費用だけの話ではありません。
| 入居者対応 | 設備の不具合や近隣の苦情に対応します。 |
|---|---|
| 滞納 | 家賃が入らない月が出ることがあります。 |
| 退去 | 次の入居まで、原状回復と募集の期間が空きます。 |
| 遠方 | 離れていれば、管理の委託が前提になります。 |
管理を委託する前提で、費用を計算してください。
売る場合と比べる
並べると判断が早くなります。
| 貸す | 費用が先に出て、回収は年単位です。 |
|---|---|
| 売る | 一度で終わり、その後の費用も止まります。 |
| 壊す | 費用は出ますが、責任から離れられます。 |
| 基準 | 関わり続ける意思があるかどうかが分かれ目です。 |
売る道との比べ方は郡山の借入先の選び方にまとめています。費用の組み立ては郡山でお金を借りるで確かめられます。
よくある質問
改修費は家賃で回収できますか?
改修の費用を年間の手取りの家賃で割ってください。出た数字が回収までの年数で、空室があればさらに延びます。
どこを直せばよいですか?
水回り、雨漏りのある屋根と外壁、給湯器やエアコン、寒い地域では断熱です。借り手が求める順に直します。
家賃はそのまま残りますか?
残りません。管理料、固定資産税と都市計画税、火災保険、設備の修繕が引かれ、所得が出れば申告も要ります。
改修に補助はありますか?
移住や定住、賃貸を目的とした改修が対象になります。空き家バンクへの登録が条件になることがあります。
どんな借入が使えますか?
使い道を改修に限ったリフォーム融資、住宅金融支援機構の制度、物件を担保にする借入です。
135万円だと毎月いくらですか?
年9%で60回なら28,024円です。家賃の手取りがこれを上回るかを見てください。
貸すと手間はかかりますか?
設備の不具合、近隣の苦情、家賃の滞納、退去後の原状回復と募集があります。遠方なら管理の委託が前提です。
売るのと貸すのはどちらがよいですか?
関わり続ける意思があるかどうかです。貸すのは回収が年単位、売るのは一度で終わり費用も止まります。
本ページの返済額は年9%の元利定額で試算した目安であり、実際の適用の利率と手数料は各社の定めによります。家賃の相場と補助の内容は地域によって異なります。
郡山市の地図
郡山市は中核市で区がありません。相続登記と登記事項証明書は福島地方法務局郡山支局、空き家の相談と解体の補助は市の窓口、固定資産税は市の税務の窓口が扱います。