親が存命で名義もそのままなら、子が勝手に売ることはできません。実家が空き家同然になっていても、処分できるのは名義人である親だけです。親の判断能力がしっかりしているうちなら委任で進められますが、衰えてからでは成年後見の手続きが要ります。生前にできることと、後からしかできないことの差は大きく、時期が費用を決めます。
このページの内容
名義人でないとできないこと
売却も担保の設定も、名義人が行います。
| 売却 | 登記上の所有者でなければ、売る契約を結べません。 |
|---|---|
| 担保 | 抵当権の設定も、名義人の意思が必要です。 |
| 取り壊し | 建物を壊すことも、所有者の判断です。 |
| できること | 草刈りや見回りといった管理は、代わりに行えます。 |
費用を出しているのが子でも、処分の権限は名義人にあります。
委任でできる範囲
親の判断能力があるうちなら進められます。
| 委任状 | 何を任せるかを書き、実印を押します。 |
|---|---|
| 印鑑証明書 | 本人が取得したものを添えます。 |
| 範囲 | 売却まで任せるなら、その旨を明記します。 |
| 確認 | 司法書士や仲介の会社が、本人の意思を確かめます。 |
本人の意思が確認できなければ、委任状があっても進みません。
判断能力が衰えた後
ここから手続きが重くなります。
| 契約 | 判断能力がないと、売買の契約は有効に結べません。 |
|---|---|
| 委任 | その状態で作った委任状は、効力が問題になります。 |
| 預金 | 金融機関が取引を止めることがあります。 |
| 結果 | 実質的に、家も預金も動かせなくなります。 |
この状態になってから慌てる例が多くあります。備えは元気なうちです。
成年後見という制度
動かせなくなった後の道です。
| 申立て | 家庭裁判所に選任を申し立てます。 |
|---|---|
| 後見人 | 親族が選ばれるとは限りません。 |
| 居住用の処分 | 住んでいた不動産を売るには、裁判所の許可が要ります。 |
| 費用 | 申立ての費用のほか、報酬が継続して発生します。 |
始めると、本人が亡くなるまで続くのが原則です。重い選択です。
任意後見と家族信託
元気なうちに備える仕組みです。
| 任意後見 | 誰に任せるかを、本人が事前に決めておく契約です。 |
|---|---|
| 公正証書 | 任意後見の契約は、公正証書で作ります。 |
| 家族信託 | 財産の管理と処分を、家族に託す仕組みです。 |
| 費用 | いずれも作成の費用がかかります。 |
費用はかかりますが、後見が始まった後の負担より軽く済むことがあります。
生前にできる備え
話しにくいことほど、早く話す価値があります。
| 意向 | 実家をどうしたいかを、本人から聞いておきます。 |
|---|---|
| 書類 | 権利証や固定資産の通知書の場所を確かめます。 |
| 境界 | 隣地との境界を、本人が分かるうちに確かめます。 |
| 遺言 | 誰が引き継ぐかを、書面で残してもらいます。 |
境界は、知っている人がいなくなると調べ直しになります。
子の名義で借りる場合
費用を子が出す場面です。
| 名義 | 返せる収入のある人が、自分の名前で契約します。 |
|---|---|
| 担保 | 親の名義の不動産は、親の同意なしに担保にできません。 |
| 枠 | 貸金業者からの借入は、本人の年収の3分の1までです。 |
| 名義貸し | 親のために自分の名前で借りれば、責任は自分に残ります。 |
枠の数え方は借金の限度額にあります。
費用を立て替えたとき
記録を残しておく意味があります。
| 領収書 | 誰が何に払ったかを、残しておきます。 |
|---|---|
| 相続のとき | 立て替えた分を、精算する材料になります。 |
| きょうだい | ほかの相続人に、あらかじめ伝えておきます。 |
| 贈与 | 親の費用を子が負担し続けると、扱いが問題になることがあります。 |
後で説明できるように、その都度残してください。
相続が起きてから
名義が移った後の話です。
| 登記 | 相続登記の申請には、3年以内という期限があります。 |
|---|---|
| 共有 | 複数で相続すると、全員の同意が要る状態になります。 |
| 費用 | 維持費は、その時点から相続人にかかります。 |
| 出口 | 売る・貸す・壊すを、そこで決めることになります。 |
共有になった後は郡山の収入証明なしで扱います。相談先は郡山のローンサービスで扱います。世帯での順番は郡山でお金を借りるにあります。
維持費で増えた借入の整理は郡山のおまとめローンにまとめています。
よくある質問
親の家を子が売れますか?
売れません。登記上の所有者でなければ契約を結べず、担保の設定も取り壊しも名義人の判断です。
委任状があれば進められますか?
親の判断能力があるうちなら進められます。本人の意思が確認できなければ、委任状があっても進みません。
親の判断能力が衰えたらどうなりますか?
売買の契約を有効に結べず、金融機関が預金の取引を止めることもあります。実質的に動かせなくなります。
成年後見を使えばよいのですか?
使えますが重い制度です。親族が選ばれるとは限らず、居住用の不動産を売るには裁判所の許可が要ります。
元気なうちにできることは?
任意後見の契約や家族信託です。実家をどうしたいかの意向、書類の場所、境界も確かめておいてください。
子の名義で借りられますか?
借りられます。ただし親の名義の不動産は親の同意なしに担保にできず、枠は本人の年収の3分の1までです。
立て替えた費用は戻りますか?
領収書を残しておけば、相続のときに精算する材料になります。ほかの相続人にも伝えておいてください。
相続が起きたらどうなりますか?
相続登記に3年以内という期限があり、複数で相続すると全員の同意が要る状態になります。
本ページの制度は法令の一般的な定めをまとめたもので、実際の判断は本人の状態と個別の事情によります。手続きは家庭裁判所や司法書士で確かめてください。
郡山市の地図
郡山市は中核市で区がありません。相続登記と登記事項証明書は福島地方法務局郡山支局、空き家の相談と解体の補助は市の窓口、固定資産税は市の税務の窓口が扱います。