ハウスが潰れ、作物が水に浸かった。被害を見た直後にやることは、片づけではなく記録です。共済の請求も、補助の申請も、被害の状況を示せることが前提になるからです。そのうえで順番があります。まず共済と保険、次に国や県の支援、それでも足りない分を借りる。天災の指定を受けた災害には、経営の資金を低い利率で融通する仕組みも用意されます。
片づける前に記録する
記録がなければ、請求も申請もできません。
| 写真 | 全体と近くの両方を撮ります。日付の分かる形にします。 |
|---|---|
| 範囲 | どの区画がどれだけ被害を受けたかが分かるように撮ります。 |
| 連絡 | 共済の窓口と市の担当に、早く連絡します。 |
| 片づけ | 確認の前に撤去すると、被害の程度を示せなくなります。 |
散らかった状態を人に見せたくない気持ちは分かりますが、そこが請求の根拠になります。撮ってから動いてください。
共済と保険の請求
加入しているものを、まず全部洗い出します。
| 農業共済 | 作物ごとに、被害に応じて共済金が支払われます。 |
|---|---|
| 施設の共済 | ハウスなどの施設にも、共済の仕組みがあります。 |
| 漁業共済 | 漁業にも、漁獲や施設に関する共済があります。 |
| 時期 | 支払いは、被害の確認と手続きの後になります。 |
入っていたことを忘れている契約もあります。保険証券と共済の証書をまとめて確かめてください。制度の一覧は高知の公的融資に並べています。
収入保険が働く場面
収入そのものが落ちたときに補う仕組みです。
| 対象 | 青色申告を行っている農業者です。 |
|---|---|
| 補填 | 保険期間の収入が基準収入の9割を下回ったとき、下回った額の9割を上限に補填します。 |
| 原因を問わない | 自然災害だけでなく、価格の下落なども対象になります。 |
| つなぎ | 補填が決まるまでの間に、資金を受けられる仕組みがあります。 |
入っていなければ、被害が出た後から加入はできません。平時のうちに検討しておくものです。
天災による融資の仕組み
大きな災害には、経営の資金を融通する制度が動きます。
| 指定 | 災害が天災として指定されると、制度が適用されます。 |
|---|---|
| 使い道 | 種苗や肥料など、経営を続けるための資金に使います。 |
| 利率 | 被害の程度に応じて、低い利率が設定されます。 |
| 窓口 | 農協や金融機関を通じて申し込みます。 |
指定されるかどうかは、災害の規模によります。市や農協の案内を、こまめに確かめてください。
復旧を支える事業
施設を建て直す費用には、補助の事業が組まれることがあります。
| 対象 | 被災した施設や機械の復旧に充てられます。 |
|---|---|
| 申請 | 被害の記録と見積書を添えて申請します。 |
| 時期 | 災害ごとに制度が組まれるため、案内を待つ必要があります。 |
| 注意 | 申請の前に工事を始めると、対象外になることがあります。 |
急いで直したい気持ちが、かえって損になる場面です。着工の前に、対象になるかを必ず確かめてください。
入るまでの間をつなぐ
共済金も補助も、入るのは先になります。
| 期間 | 確認と手続きを経るため、数か月かかることがあります。 |
|---|---|
| 先に出る費用 | 撤去、廃棄、仮の施設、次の作付けの資材が要ります。 |
| つなぎの資金 | 制度の資金や農協の融資で、この間を埋めます。 |
| 見込みを示す | 共済金が入る見込みを示せると、話が進みやすくなります。 |
入る見込みのあるお金を前提に借りるなら、返す時期をそこに合わせてください。比べ方は高知の借入先の選び方にまとめています。
生活費をどうするか
事業の資金と、暮らしの資金は別に考えます。
| 分ける | 復旧の資金から生活費を出すと、計算が合わなくなります。 |
|---|---|
| 公的な貸付 | 低所得の世帯向けの貸付を、社会福祉協議会が扱っています。 |
| 減免 | 災害があった場合、税や保険料の減免を受けられることがあります。 |
| 相談 | 市の窓口で、使える制度をまとめて聞いてください。 |
災害の減免は、申請しなければ適用されません。復旧に追われていても、窓口には早く行ってください。
続けるかどうかを決める前に
被害の直後は、判断が極端に振れます。
| 数字を出す | 復旧にいくらかかり、いくら入る見込みかを書き出します。 |
|---|---|
| 相談する | 普及指導の窓口や農協に、経営の相談として持ち込めます。 |
| 時間を置く | 大きな判断は、共済の見込みが立ってからにします。 |
| やめる場合 | 借入と設備の処理があるので、これも相談が要ります。 |
その日のうちに結論を出す必要はありません。使える制度を確かめてからでも遅くありません。相談先は高知のローンサービスで確かめられます。
次の災害に備える
この地域では、毎年のこととして見込んでおきます。
| 加入の見直し | 共済と収入保険の対象と補填の割合を確かめます。 |
|---|---|
| 施設の強化 | 補強や排水の改善に、補助が付く場合があります。 |
| 記録の準備 | 平時の状態も写真に残しておくと、被害の比較ができます。 |
| 備えの資金 | 収入のある月に、復旧の分を取り分けます。 |
平時の写真があると、被害の前後を示せます。年に一度、施設を撮っておくだけで違います。
災害の後の資金の組み方は高知でお金を借りるで扱います。制度の資金の窓口は高知の銀行カードローンにまとめています。
よくある質問
被害を受けたらまず何をしますか?
片づけてから連絡してもよいですか?
収入保険は災害だけが対象ですか?
天災の融資はいつ使えますか?
先に工事を始めてもよいですか?
共済金が入るまでどうしますか?
生活費も復旧の資金から出してよいですか?
続けるかどうか決められません。
高知市の地図
高知市は区のない中核市です。国民健康保険と国民年金の手続きは市の窓口、確定申告は税務署、農林漁業の経営や融資の相談は農協と日本政策金融公庫が受け付けます。